【佐賀】白いバウムクーヘン 「嬉野温泉駅の新土産に!」

 9月23日で開業3年を迎える西九州新幹線(武雄温泉―長崎間)の嬉野温泉駅がある嬉野市で、白いバウムクーヘンが注目されている。嬉野産の豆腐から出た豆乳を使った逸品で、障害者支援施設を運営する社会福祉法人「このめ会」が、観光の新しい土産物として開発した。同会が駅の近くで運営する店舗「だいずのおんど」で販売されている。

地元で育った自慢の大豆から

 バウムクーヘン「嬉野謹製 大豆バウム」。もっちりとした食感が特徴で、無添加で作られており、体にも優しい商品となっている。


白いバウムクーヘン「嬉野謹製 大豆バウム」


 このめ会は2002年に設立された。就労継続支援B型施設「このめの里」などを運営しており、利用者約40人が、農作業や箱詰めなどに従事し、特に嬉野産大豆100%の豆腐を使った湯豆腐が自慢の一品で、法人が運営する店舗「のぎく」で販売してきた。


 しかし、新型コロナウイルス禍で売り上げが低迷。新たな名物を作ることで収入源を確保しようと、市出身のソムリエ・梶原大輔さんに協力を依頼し、この白いバウムクーヘンが誕生した。25年4月に改装オープンした店舗で売り出した。

障害者が袋詰めや接客


大豆バウムをPRする古川理事長


 店舗名には、温かみを感じる「温度」や、「音頭」をとって嬉野市を盛り上げていこうという思いが込められている。施設の利用者が袋詰めやシール貼りを行ったり、店舗で接客したりしているという。


 オープン後、インバウンド(訪日客)が買い求める様子もみられるようになってきた。このめ会の古川信子理事長は「地場のものを生かし、施設の利用者が楽しく働けるようにと考えて始めた。嬉野温泉駅のお土産の一つといわれるものにしていきたい」と話している。

 大豆バウムは1ロール1980円(税込み)、1切れ300円(同)。問い合わせは、だいずのおんど(0954-43-3889)へ。


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