ZOOMより簡単? 高齢者にもやさしいビデオ通話システムを飯塚の企業が開発

福祉施設の関係者に「呼び鈴くん」の機能を説明する小椋さん(中央)ら

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  • 独自システム「呼び鈴くん」
  • 九工大の学生らと共同で
  • 電話の感覚で通話できる

 福岡県飯塚市の広告代理店「プランニングエン」(大庭和史社長)と九州工業大学情報工学部の学生らが、独自のビデオ通話システム「呼び鈴くん」を共同で開発しました。既存システムのような専用アプリのダウンロードや登録手続きが不要で、誰でも簡単に利用できるのが特徴。特許を出願中で、2月中の発売を目指しています。

九工大の学生らと共同で

 プランニングエンはグルメや音楽などのイベントの企画・運営を手がけていますが、昨年は新型コロナウイルスの影響で大半が中止に。代わりにウェブ会議システム「ZOOM(ズーム)」を活用してイベントのオンライン配信を始めましたが、参加者から「使い方がよく分からない」といった問い合わせが寄せられたといいます。

 そこで「電話のような感覚で簡単に使えるビデオ通話システムを開発しよう」と、同社で就業体験をした九工大情報工学部の学生らに協力を依頼。2、3年生の6人によるチームが昨年9月頃から開発に取りかかり、約3か月かけて完成させました。


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電話の感覚で通話できる

 呼び鈴くんは、カメラ機能付きのパソコンやタブレット端末、スマートフォンで利用可能。専用サイトのURLやQRコードを通話したい相手にメールなどで送り、相手がサイトにアクセスして「呼び鈴」マークを押すと、電話のように呼び出し音が鳴って会話ができます。ビデオ通話は1対1で、ズームのように多人数では使えません。


「呼び鈴くん」の画面イメージ(プランニングエンのウェブサイトから)


 福祉施設に入所する高齢者と家族の面談や、企業の商談、オンラインでの店舗紹介などでの活用を想定し、発売に向けて価格などの検討を進めています。

 チームのリーダーを務めた同大3年の小椋大雅さんは「大学で学んだことを実際のシステム開発に生かすことができ、いい経験になりました」と話していました。同社で開発を担当した角保延寿さんは「パソコンやスマホの操作に不慣れな人でも簡単に使えるので、多くの人に利用してほしいです」と呼びかけています。

 問い合わせはプランニングエン(0948-25-1933)へ。


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