福岡市地下鉄の駅シンボルマークに込められたデザイナー親子の「福岡愛」

福岡市地下鉄の各駅のシンボルマーク(福岡市交通局提供)

 福岡市地下鉄で目にする駅のシンボルマーク。通勤・通学などで地下鉄を利用する市民らにとっては見慣れた光景ですが、各駅にシンボルマークが設定されている鉄道は全国的にも珍しいのだそうです。なぜ駅にマークがあるのか。背景を探ると、デザイナーの親子2代にわたる「福岡愛」が見えてきました。


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市民らの大切な足

 福岡市地下鉄は1981年に空港線の室見―天神間で部分開業しました。現在は空港線、箱崎線、七隈線の3路線で営業しており、市民や観光客らにとって欠かせない移動手段となっています。乗車人員は年々増加し、1日あたり47万人(2018年度)が利用しています。最も乗車人員が多い駅は天神で、2018年度で1日平均8万4380人だったそうです。


毎日、多くの人が利用しています

ぱっと見て分かるように

 「利用者からは『分かりやすい』という声も寄せられ、好評です」。そう語るのは、福岡市交通局施設課の横谷英範課長です。


「祇園」のマークがお気に入りという横谷課長

 横谷課長によると、シンボルマークは開業当初からあったそう。「地下鉄は車窓の風景がないので、駅の違いが分かりにくい。そこで、駅ごとにマークを設定し、色分けしました。ぱっと見ただけで、どの駅かが分かるようにしてあります」
 なるほど。色と形が違う点が大事だったんですね。


 国内の地下鉄で駅にマークを設定したのは福岡市が初めてで、今でも鉄道の中では珍しいとのことです。


シンボルマーク一覧(福岡市交通局提供)


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 デザインを担当したのは、グラフィックデザイナーの西島伊三雄さんと、長男・雅幸さんの親子です。空港線と箱崎線は伊三雄さんが、七隈線は伊三雄さんが描いた素案を元に雅幸さんが完成させました。それぞれ駅周辺の特徴や歴史、地名の由来などをモチーフにデザインしています。中には、子どもをモチーフにしたかわいらしいものや、世界中にファンがいるネズミのキャラクターを思わせるものもあります。


2人の子どもがかわいいです


あのキャラクターに似ていますが、「ひ」を土器風にデザインしたものです

 横谷課長は「私自身も、福岡市民として愛着のあるマークです。次の世代にも大切にしてほしい」と話しています。


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