ギラヴァンツ北九州 島原キャンプ現地リポート 小林監督の実家も訪ねてきた
番外編
小林監督の実家を訪ねた
キャンプリポートの番外編です。島原キャンプで選手に交じって体を動かし、大きな声を響かせていた小林伸二監督。小林監督は長崎県立島原商業高校のサッカー部出身で、当時の監督だったのが小嶺忠敏さん。その後、長崎県立国見高校監督として全国高校サッカー選手権で6度の優勝に導いた名将です。ということで、国見高校と小林監督の実家がある雲仙市国見町を訪れました。
監督の実家はお菓子屋さん
目指すは、島原鉄道・多比良駅から歩いてすぐの「西洋和菓子処 コバヤシ」です。店を切り盛りしているのは、小林監督の弟・功さん。取材した日に店内で対応してくれたのは、島原商業高校サッカー部員だったという息子の周平さんです。
店内には、ギラヴァンツだけでなく、これまでに小林監督が指揮した清水エスパルスや徳島ヴォルティスのグッズも飾られていました。ケーキや焼き菓子、島原名物「寒ざらし」などの商品が並ぶ中、国見らしいお菓子が「夢ボール」です。ふわふわのスフレ生地の中に、カスタードクリームがたっぷり詰まった飽きのこない味で、表面に焼きつけたサッカーボールの図柄が個性的です。
店には、小林監督が率いたチームのサポーターだけでなく、多くのサッカーファンが訪れます。2018年に清水エスパルスとV・ファーレン長崎が「トランスコスモススタジアム長崎」(長崎県諫早市)で対戦した際には、多くの清水サポーターが来店し、サポーターの連帯感を感じたそうです。
キャンプ中はギラサポも来店
周平さんは「ギラヴァンツのキャンプ期間中はたくさんのサポーターが来てくれました。おじ(小林監督)が監督になる前から来店してくれていたサポーターもいて、『小林さん、うちの監督になってくれんかなあ』と言われることもありました」と、笑顔で明かしてくれました。ギラヴァンツの監督就任が現実になり、リーグ最下位からの優勝という快挙が生まれたのは周知の通り。人と人との縁やつながりの妙味を感じます。
小林監督のルーツに触れることができる菓子店は、日本中からサッカーファンが訪れ、至る所で目にする「サッカーの町くにみ」のフレーズを象徴する場所でもありました。