「ABURAYAMA FUKUOKA」がいよいよ全面オープンへ!
記事 INDEX
- 自然の中を自転車で
- 夜景に抱かれて宿泊
- ”福岡”を感じながら
2023年春に第1期オープンした福岡市の複合体験型アウトドア施設「ABURAYAMA FUKUOKA」に3月23日、山道などのオフロードをマウンテンバイクで疾走する「トレイルアドベンチャー」が誕生します。4月18日には宿泊施設の営業が始まる予定で、当初計画した各種施設が全面開業します。
自然の中を自転車で
マウンテンバイクで森の中を走る「トレイルアドベンチャー・油山福岡」。油山の自然を肌で感じられる中~上級者向けの3コースを整備しました。難易度が高いためオフロード走行の経験者のみが体験できます。
中級者向けのコース「ブルートレイル」は、ほどよいスピード感と緩やかな傾斜が特徴です。上級者に用意された「レッドトレイル」は、道幅が狭くコブもあり、より高い自転車の操作技術が求められます。
最も難易度が高く、事前講習を受けて挑む「ブラックトレイル」は、自転車に乗って連続でジャンプをする場面などがあり、荒々しいコースを存分に楽しめます。
受け付けは牧場側のフォレストアドベンチャーで。自転車を持ち込んだ場合のコース利用料は2時間で税込み2500円です。自転車のレンタルもあり、電動マウンテンバイクは2時間で3800円、ヘルメットは1000円で貸し出します。
夜景に抱かれて宿泊
オープンから1年を迎える「ABURAYAMA FUKUOKA」では、これまでにカフェやショップ、ペットを同伴できるキャンプサイト、ワーケーション施設などが営業を始めました。最後に開業(4月18日)するのが、アウトドアブランド「スノーピーク」が運営する宿泊施設「Snow Peak YAKEI SUITE ABURAYAMA FUKUOKA」です。
一棟貸しのヴィラ(150平方メートル)と、コテージ3棟(各50平方メートル)、グランピング仕様のテント10棟からなります。
一棟貸しのヴィラ
ヴィラは、高い天井と間接照明による光の陰影で、落ち着いた空間を演出します。周囲の豊かな自然を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
リビングは縁側のような開放的なスペース。キッチンやダイニングのほか、プライベートサウナ、水風呂なども備えています。夏の暑い日には水風呂で涼んだり、冬の寒い日はサウナや薪(まき)ストーブで暖をとったりできます。
4人まで。1人税込み7万5700円から(1泊2食付き、ルームサービスなど含む)です。
眺望を楽しむコテージ
コテージは、森の中をイメージした木漏れ日が差し込むような空間です。牧場の放牧地だった場所に建てられ、福岡市街地の眺望が目の前に広がります。プライベートサウナを備えた寝室の大きなガラス窓から夜景が楽しめます。1棟3人までで、1人税込み5万100円から(同)となっています。
キャンプを楽しむテント
テントは、スノーピークが「YAKEI SUITE」のために開発した特別仕様です。一枚布の幕の下に、リビングと寝室の空間をつくります。1棟に6人まで泊まれ、1人税込み2万7900円から(1泊2食付き)です。
”福岡”を感じながら
「YAKEI SUITE」では、夕食と朝食に本格フレンチを提供します。パリでミシュラン一つ星を獲得したシェフ・吉武広樹さんが手がけたメニュー。九州の地元食材を用い、肉料理などのメインディッシュや温野菜は、スノーピーク製のアウトドアギアで客が焼き上げます。
客室のアメニティーなどにも、地元・福岡のものをそろえています。せっけんや美容液は福岡県久留米市の会社によるスキンケアブランド「soel」を用意。シャンプーやボディーソープは、同県芦屋町の里山で採れた植物を原料にしたオーガニックコスメブランド「NEMOHAMO」を置いています。
質の高い眠りを提供しようと、寝具には同県大川市の家具メーカー「モーブル」が開発した国産マットレスを採用しました。
「ABURAYAMA FUKUOKA」は、2019年度に「油山市民の森」が開園50周年を迎えたことを機に、福岡市が「油山牧場」を含む一帯をさらに魅力あるエリアにする方針を決め、JR九州など9社でつくる企業グループが再整備を進めてきました。
都心のそばで自然を満喫できる場所へ――。2施設のオープンにより当初計画した仕様がすべて整い、「ABURAYAMA FUKUOKA」は2年目のシーズンを迎えます。