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新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入が減った学生たちを支援しようと、中村学園大学と同大短期大学部(福岡市城南区)は、昼食の無償提供を始めました。在学生は2021年3月末まで、「一汁三菜ランチ」か「一汁三菜弁当」のどちらかを1日に1回、学生証を提示することで食べることができます。
コロナ禍の学生を食で支援
大学を訪ねてみると、オンラインから対面に戻った講義も多いようで、キャンパスに学生のにぎわいを感じられました。ただ、収入が減って食事が満足にとれないという声が学校側に多数届いており、学生のため"食のナカムラ"ならではの取り組みをスタートさせたそうです。
栄養バランスが整った昼食
学生食堂「食育館」で学校から提供される「一汁三菜ランチ」と「一汁三菜弁当」は、主食・汁物・主菜・副菜・副副菜で構成され、栄養バランスの取れた食事です。この日のメインは「牛肉のプルコギ」「鯖の竜田揚げ」でした。彩り豊かで味付けがよく、ボリュームも満点です。
サービスを利用した学生は「学食はこれまで、コンビニのパンや弁当と同じ選択肢の一つだったけれど、無償になってから積極的に利用しています。授業の合間に寄りやすく、味も良いので満足しています」と笑顔を見せました。
食と健康の「見える化」も
食育館で食事をする際には、「食事バランスガイド」が記されたレシートも発行されます。何をどれだけ食べたか、偏りはないかなど、楽しみながら健康管理に役立てることができます。
「一汁三菜」の昼食は、行列ができるほど好評です。学校側は「栄養バランスの良い食事をとって、心身ともに健康で学業に専念できるよう、今後も支援を続けていきます」としています。