チョコレート作りの魅力を大発見! 偶然の出会いから生まれた「チョコロンブス」
記事 INDEX
- 広告の世界から・・・
- チョコとの出会い
- コロナ禍で目標へ一気
カカオ豆の仕入れから板チョコレートまで、全工程を自社工房で行うビーン トゥー バー スタイルのチョコレート店「チョコロンブス」が2020年11月、北九州市若松区のひびきの地区にオープンしました。代表の得居裕江さんはバルーンアートを中心に活動していましたが、コロナ禍をきっかけにチョコの世界へ舵を切りました。
広告の世界から・・・
産地によって異なるカカオ豆の特性を生かし、手作業で丁寧に作られるチョコロンブスの製品。食品添加物や代用油脂は使用せず、きび糖をメインに甜菜糖、ココナッツシュガーを使ったカカオ分70%以上のハイカカオチョコレートです。
広告クリエイターとして活躍し、POP広告の企画制作や講師などを行ってきた得居さん。チョコレートでも、味と品質へのこだわりはもちろん、しゃれたパッケージで楽しませてくれ、2020年12月に行われたショコラナビの「チョコレートパッケージ総選挙」で1位に輝きました。
得居さんはかつて、広告作品展の会場でバルーンアートを目にしました。風船で形作られた動植物や乗り物。自分の仕事にも取り入れてみたいと基礎を学び始め、その魅力に夢中になりました。
2000年にバルーンアートとPOP広告を主体とする「バルーンポップ」を立ち上げ、2014年には「株式会社バルーンポップジャパン」として法人化。イベント、パーティー、ワークショップと活動の場を広げていきます。
チョコとの出会い
そんな得居さんに、クラフトチョコレートとの出会いが訪れました。東京への移動中、手にした機内誌でチョコレートショップの記事を読み、「チョコレートって自分で作れるの?」と衝撃を受けます。見よう見まねで実践し、友人に出したところ「おいしい!」と大好評。「そこからチョコレート作りにはまってしまいました」
失敗と成功を繰り返すうち、しっかり専門的に勉強する必要を感じ、記事で紹介された店「xocol(ショコル)」のセミナーを受けに東京へ。改めて奥深さを知った得居さんは、生活の重心をバルーンアートに置きながらも、チョコ作りの楽しさを広めたいとワークショップを始め、そこで作った少量を通信販売で扱うようになりました。
そして昨春、会社を取り巻く状況は一変します。新型コロナウイルスの拡大と緊急事態宣言により、バルーンの出番となるイベントやパーティーは軒並み中止に。見通しが立たない中、得居さんはクラフトチョコを事業のメインに据える決断をします。
コロナ禍で目標へ一気
「人が集まる場所をつくりたい」と、いずれはカフェを開く目標を持っていた得居さん。ワークショップも手軽に行えると考え、計画を少しずつ進めてはいましたが、思いもよらないコロナ禍で、一気に実現へと突き進むことになりました。
オープンした店舗では、チョコレートの製造・販売を行っているほか、カカオ豆専用の石臼を使ってチョコ作りを一から体験してもらうワークショップを随時開催しています。カフェの人気はカカオ分70%のチョコに牛乳を加えたホットチョコレートなのだそう。寒い季節にぴったりのメニューです。
7年前、バルーン事業の法人を設立したのは、偶然にもバレンタインデーの2月14日でした。「みんなの笑顔、楽しんでいる姿が見たい。思いを表現し、実現するためのツールがバルーンであり、チョコレートなんです。みんなが笑顔になるように、これからも頑張ります」。新たな一歩を踏み出した得居さんはそう力を込めました。
店名 | チョコロンブス |
所在地 | 北九州市若松区小敷ひびきの2-2-10 |
営業時間 | 12:00〜17:00(月、火、水曜定休) |
電話 | 093-742-5406 |
公式サイト | チョコロンブス |