「少しでも旦過の力に」 早田選手が賞金100万円を贈呈

「旦過地区復旧対策会議」の吉田会長(左)に目録を手渡した早田選手

 北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場付近で8月に発生した大規模火災を受け、同市出身で卓球女子世界ランク6位の早田ひな選手(22)(日本生命)が9月5日、旦過市場商店街などの関係団体でつくる組織に100万円を贈った。

 寄付したのは、神奈川県平塚市で8月13、14日に開かれた「Tリーグ・ノジマ・カップ」の優勝賞金の全額。早田選手によると、幼い頃は市場で購入した郷土料理「ぬかみそ炊き」が食卓に並んでいた。市場はなじみ深い存在で、「少しでも力になりたい」と寄付を決めたという。

 区内で行われた贈呈式で、寄付金の目録を受け取った「旦過地区復旧対策会議」の吉田和直会長は「(4月に続く)2度目の火災でみんな心が折れかかっていた。早田選手からの支援の申し出を知り、勇気をいただいた」と笑顔で語った。被災した市場を見た早田選手は「被害の大きさに胸が痛くなった」とし、今後の大会について、「被災された方々に元気を与えられるよう、一つひとつ結果を出していきたい」と話した。


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