旦過火災で被災の「大學堂」が門司区に移転・再出発

 北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場付近で発生した8月の大規模火災で被災した、市場の交流スペース「大學(だいがく)堂」が、同市門司区の旧岩田商店に移転した。11月3日に「再興式典」が開かれ、学生らが新たな門出を祝った。

 大學堂は2008年、北九州市立大の竹川大介教授が主宰する九州フィールドワーク研究会などが開設。同大の学生らが交流イベントなどを開いていた。8月の火災後、再開を目指したが、建物の強度の問題で解体が決まった。

 旧岩田商店は大正時代の2階建て木造建物で市文化財にも指定されている。3代目当主の岩田基さん(71)と竹川教授は交流があり、商店の一角を借りることになったという。

 再興式典では、同大3年の岩崎珠緒さん(20)が「色んな人とのつながりで再出発できることがうれしい」とあいさつ。大學堂にあった不用な食器などを販売するガレージセールも行った。今後は月1回のペースでコンサートなどの開催を検討しているという。


advertisement

この記事をシェアする