福岡で11~13日「FAVA大会」 関連イベントも多彩

2022.11.08

 アジア地域を中心に国内外から約3000人が出席する「アジア獣医師会連合(FAVA)大会」が11月11~13日、福岡市中央区のヒルトン福岡シーホークで開かれる。国内での開催は1995年の横浜市以来、27年ぶり。一般向けの関連イベントやシンポジウムも予定されており、広く来場を呼びかけている。

「ワンヘルス」を啓発へ 

 FAVAは、アジア・オセアニアの23の国と地域の獣医師らでつくる団体で約40万人が所属している。大会は2年に1回程度開催し、今回はFAVAと日本獣医師会が主催する。動物診療や感染症対策などをテーマに専門家らが最新の知見を共有する。

 今大会は、人と動物、環境の健全性に向けて一体的に取り組む「ワンヘルス」を主要なテーマに掲げる。大会会長を務める蔵内勇夫・日本獣医師会長は「獣医だけでなく、医師や環境学者ら、幅広い専門家が集まり、最近の情報をアジアに発信する。一般の方も、関連イベントを通じて楽しみながらワンヘルスの意義を感じとってもらいたい」と力を込める。

坂上忍さんトークショーも

 実践には、一般市民の協力が不可欠なことから、大会を共催する福岡県は、周知や啓発を目的にした関連イベントを多く企画している。

 12日午後1時半からは、ワンヘルスに関する国際フォーラムを開催。俳優の坂上忍さんをゲストに迎えたトークショーもあり、参加者を募集している。

 シーホーク前の地行中央公園では、12、13の両日、「福岡県農林水産まつり」が開かれ、県産の農林水産物や加工品の試食、販売が行われる。このほか、世界医師会長らを招いたシンポジウムや県が進めるワンヘルス認証について啓発する展示コーナーもある。

 県農林水産部の田中領次長は「県が先進地として取り組む、ワンヘルスの理念を広く知ってもらうまたとない機会。ぜひ多くの方に来場いただきたい」と話す。

<一般参加が可能なイベント>
▽福岡県“One Health”国際フォーラム2022+FAVA(12、13日)=専門家による講演と坂上忍さんを迎えたトークショーなど/県ワンヘルス総合推進室(092-643-3622)
▽福岡県農林水産まつり(12、13日)=県産の農林水産物や加工品等を販売 /県園芸振興課(092-643-3486)
▽FAVA展示会コーナー(11~13日)=ワンヘルス認証を受けた農林水産物の試食、販売/大会運営準備室(092-451-0606)


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