大人気の生ドーナツ「ミルクドドレイク」姪浜店に行ってきた
記事 INDEX
- 北海道発!大行列の味
- 全10品のうち人気は…
- 「牛乳を大事に味わう」
北海道発の生ドーナツ店「MILK DO dore iku?(ミルクドドレイク)」の西日本1号店が4月11日、福岡市西区姪の浜にオープンしました。生産者の「牛乳を捨てたくない」との思いから生まれた人気スイーツで、道内では2023年2月に初出店して以降、わずか1年足らずで計6店に拡大。今後も全国に店舗網を広げていく予定です。
北海道発!大行列の味
出店地は、姪浜ドライビングスクールのそば。自動車学校の駐輪場だった場所にトレーラーハウスを設置し、西部ガスホールディングス(HD、福岡市)がフランチャイズで運営します。
学校を運営するサワライズ(福岡市)がかねて敷地の有効活用策を検討。北海道のトレーラーハウスの業者を通じて、急成長中のミルクドドレイクを知り、付き合いのあった西部ガスHDと意見交換する中で、今回の事業につながったそうです。
ミルクドドレイクとしては、青森県内の7号店に次ぐ8店舗目となります。なお、店名は、世界的パフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」を意識して付けたとのこと。牛乳をはじめとする北海道の食材で「人々を魅了したい」そうです。
全10品のうち人気は…
ミルクドドレイクの直営牧場(北海道美深町)の牛乳を、すべての生地やカスタードに使用。十勝産の小麦など、道産の素材にこだわります。様々な味のクリームを用意。丁寧に発酵させ、米油で揚げた生地は「外はカリッ、中はモチッと”生”のような軟らかい食感」が特徴です。
姪浜店で販売するのは10品。北海道内の店舗でも特に人気がある「純生ホイップ」(税込み330円)や「自家製カスタード」(同)も並びます。
姪浜店限定の「めんたいこ&北海道ポテト」(350円)もラインアップ。道産ジャガイモを道産の明太子であえたポテトサラダを使い、「ほどよい辛味がクセになる」とのことです。
主な顧客層は30~50歳代の女性で、「ご褒美スイーツ」などとしての需要を想定。西部ガスHDは、月間500万円の売り上げを見込んでいます。
「牛乳を大事に味わう」
営業初日の4月11日は、オープン前から約100人が列を作りました。開店の2時間半前から並んだという近くの男性(35)は「チラシを見て食欲をそそられた。今日はちょうど家族が集まるので(当面の購入上限の)6個を買いたい」と話していました。
開店セレモニーに出席した西部ガスHDの前田慶太・常務執行役員は「ガスと食は親和性が高い。すでに展開している(中華料理の)『八仙閣』などとは異なるテイクアウトのスイーツ業態で、新たな知見を得つつ多店舗展開も検討したい」と話しました。
ミルクドドレイクの磯田洋平社長(39)は「酪農家として出荷制限で牛乳を捨てなければならなかった経験から、(消費拡大のために)スタートした事業。今、こうして注目されて感慨深い」と振り返りました。道内の店舗も行列ができる人気ぶりで、「(牧場の)現場のスタッフも誇らしく思ってくれている」といいます。
ミルクドドレイクでは、4月16日に9店舗目を仙台市で開くほか、5月に東京、年内に大阪など他の国内都市にも出店する計画があるとのこと。「ドーナツは“国民食”。味には自信があり、もっと広げて、第1次産業をもっと盛り上げたい」