今年も嘉麻に「一夜城」 12日に花火1000発打ち上げ

ライトアップされ、暗闇に浮かぶ一夜城(一夜城桐乃会提供)

 福岡県嘉麻市中益の益富山に、今年も「一夜城」がお目見えした。30周年を迎えた今年は11月12日午後7時半から、地元の若八幡宮近くで花火約1000発が打ち上げられる。

 一夜城は高さ約16メートル、幅23メートル。ベニヤ板約80枚をパネル状に組み立てている。12日まで、連日午後6時~翌日午前6時にライトアップされており、暗闇に浮かび上がる様子は幻想的だ。

九州出兵の逸話にちなんで

 “築城”したのは市民団体「一夜城桐乃会」。豊臣秀吉が九州出兵の際、益富山に一夜で城を築いたとされる逸話にちなみ、地域おこしにつなげようと毎年この時期に手がけている。

 花火のうち30発は直径約30センチの10号玉で、夜空に大輪を咲かせる。武田満会長は「地域の方々の協力もあって続けてこられた。感謝の気持ちも込めて花火を打ち上げたい」と話している。

 問い合わせは、一夜城桐乃会事務局(070-2330-1840)へ。


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