「八女茶600年」記念ロゴが誕生 伝統継承へ幅広く利用

 八女茶が発祥して今年で600年の節目を迎えるのを記念し、福岡県八女市やJAふくおか八女などでつくる「福岡の八女茶発祥600年祭実行委員会」はロゴマークを作った。


ロゴマークを発表する三田村市長(左)と江島部会長

八女にちなみ八角形

 八女茶は、同市黒木町笠原の霊巌寺を創建した栄林周瑞禅師が中国・明から茶の種子を持ち帰り、地元の庄屋・松尾太郎五郎久家に与えて栽培法や製茶法を伝授したのが始まりとされる。松尾が1423年に亡くなったとの記録が残っていることから、市はこの年を八女茶発祥の年としている。

 ロゴマークは、茶葉をあしらい、八女にちなんで600の数字を八角形でデザイン。「八女茶発祥600年、伝統を継承する。」との言葉を添えた。

 県の登録商標「福岡の八女茶」のマークと合わせて使用する。実行委の関係者だけでなく、茶以外の他業種でも申請者には幅広く使ってもらう方針。

記念式典は10月

 2月2日に市役所で開かれた記者発表で、実行委員長の三田村統之・八女市長は「このマークで、多くの皆さんに八女茶の素晴らしさを伝えていきたい」と期待を込めた。JAふくおか八女の江島一信・茶業部会長は「600年の伝統と、磨かれてきた品質の重みを感じる。節目を機に、より多くの人に八女茶のおいしさを知ってもらいたい」と話した。

 今年は、同市で毎年開かれている4月の新茶祈願祭、5月の献茶祭に加え、10月に600年記念の式典を開くことなどを計画している。


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