福岡財務支局は3月1日、福岡市中央区大手門の福岡家庭裁判所跡地の売却に向けた競争入札の開発条件を発表した。国際ブランドの高級ホテルや、眺望を生かしたにぎわい施設とオフィスを含む複合施設の開発を求めている。来年1月に売却先と開発内容を公表する。
売却する国有地は面積5133平方メートル。福岡県と福岡市が進める「セントラルパーク構想」がある舞鶴公園と大濠公園の正面にあり、地下鉄の大濠公園駅にも近い。
1日に公表した入札案内書で、ホテルは、要人や富裕層の利用を想定した国際的な知名度や展開実績のあるブランドの誘致を求めた。にぎわい施設は、セントラルパーク構想を踏まえ、展望施設など眺望を楽しめる空間の提案を受け付ける。多様な人材や企業が入居するオフィスの整備も求めている。
応募期限は8月末
事業者による応募期限は8月末。提案内容の審査を通過し、最も高い価格で入札した事業者に売却する。
完成時期の期限は設定していないが、福岡市が高級ホテル開発に対して設けている容積率緩和策の適用対象となる2028年12月末までの完成が見込まれる。