プラスチックごみ削減につなげようと、アサヒビールのグループ会社が、福岡ソフトバンクホークスの選手たちが使用したバットを再利用し、ビール用のタンブラーを開発した。福岡ペイペイドーム(福岡市)で3月31日~4月2日に行われる開幕3連戦で販売し、リユース容器の利用促進を図る。
プラごみ削減へ
タンブラー(475ミリ・リットル)は、環境に配慮した商品を手掛ける「アサヒユウアス」(東京)が開発。球団側から、練習や試合で折れたり、ヒビが入ったりして使えなくなったバット10本の無償提供を受け、粉砕して原材料の一部に用いた。
1000個を用意し、ビールとセットで1個2200円(税込み)で販売する。シーズン中もタンブラーを持参すると、アサヒビールを1杯100円引きで提供する。タンブラーは7、8月の試合でも販売を予定しているという。
アサヒビールによると、球場で捨てられるプラスチック製のビール容器は、同社の店舗だけでも1試合当たり1万個近くに上るという。3月23日に県庁で記者会見した同社九州統括本部の中村哲三(のりかず)本部長は「球場では、まだリユース容器の普及が進んでいない。球団や県と一緒に取り組みを進めていきたい」と話していた。