筑後・JR西牟田駅前に新トイレ完成 利用者の声を受け

 福岡県筑後市のJR鹿児島線西牟田駅前のトイレが新しくなった。これまでのトイレは男女兼用のくみ取り式で、駅を利用する近くの九州大谷短大の女子学生らから「使いづらい」との声が上がっていた。新しいトイレは男女別の水洗式で、市が整備した。

くみ取り→水洗式、男女別


式典で新しいトイレの完成を祝う九州大谷短大の学生や関係者ら

 同駅は無人駅で、駅前広場にあるトイレは昨年4月にJRから市へ管理が移った。市は学生ら駅利用者を対象に、駅への満足度や不満な点をたずねるアンケートを実施。不満に感じる点では、「運行本数が少ない」などとともに「トイレが使いづらい」との回答が多かった。

防犯カメラ設置

 アンケート結果を受け、市はトイレの全面改修を計画。これまでのトイレは取り壊し、駅前広場の別の場所に男女別と多目的の計3個室を備えた水洗式の洋式トイレを整備した。防犯面への不安を訴える声も寄せられたことから、近くに防犯カメラも設けた。事業費は約3300万円。

 3月25日に完成式典が行われ、西田正治市長や地元住民、同短大の三明智彰(みはるとしあき)学長らが出席。テープカットのほか、同短大表現学科演劇放送フィールドの学生や、久留米市三潴町のよさこいダンスチーム「西牟田げんきもん」の子どもたちがダンスを披露するなどして祝った。

 三明学長は「16年前の赴任当時から、学生や保護者からトイレが不安との声を聞いていた。学生たちが安心して通学できるようになり、ありがたい」と感慨深げだった。


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