食べきれない食品を集める「フードドライブ」活動が、福岡県田川市の商業施設・サンリブ田川で4月から始まった。施設西口玄関に食品の寄付を受け付けるコーナーを定期的に設け、仲介団体が回収してひとり親家庭などに無償で提供する。
活動は総合スーパー「サンリブ」(北九州市)が福岡など3県の店舗で展開しており、サンリブ田川で11店目。同店に集まった食品は、田川市のNPO法人「スカイラボサポートセンター」内の「フードバンクちくほう」を通じて必要な家庭に届けられる。
第2月曜から7日間
コーナーは月1回、第2月曜から日曜日までの7日間、店舗の営業時間(午前10時~午後8時)に開設される。対象の食品は、未開封で賞味期限が1か月以上残っているレトルト食品やインスタント食品、缶詰、米、乾麺、菓子などだ。
今月の開設期間は10~16日。初日はサンリブや県、県フードバンク協議会、田川市、NPOなどの関係者が、食品ロス削減を呼びかける冊子を買い物客らに手渡すなどしてアピールした。すると少しずつ食品が集まり、サンリブ田川の河野博之店長も私費で購入したインスタントラーメンを寄託した。
NPOの川寄奈保美代表理事は「物価高などで困っている家庭を助けられる活動なので、理解を広げていきたい」と話していた。