福岡県飯塚市に世界で活躍する選手らが集う「天皇杯・皇后杯第39回飯塚国際車いすテニス大会(ジャパン・オープン)」が4月18~23日、開かれる。日本車いすテニス協会(熊本県荒尾市)と、九州車いすテニス協会(飯塚市)の主催で、大会開催は4年ぶり。国内からはシングルス世界ランキング男子2位の小田凱人選手や、女子2位の上地結衣選手らが出場し、頂点を目指す。
小田、上地選手らが出場
同大会は、国際テニス連盟から世界四大大会に次ぐスーパーシリーズに格付けられたアジア最高峰の舞台。多くのボランティアが参加する運営手法は「イイヅカ方式」と呼ばれ、国際的に高く評価されている。過去3年間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された。
今回は男子、女子、クアード(四肢まひ)の各部門でそれぞれシングルス(単)とダブルス(複)が行われ、16か国・地域から計80人が出場。うち男子6人、女子8人、クアード7人の計21人は世界ランキングトップ10に入っている選手たちだ。
会場は、いいづかスポーツ・リゾートと県営筑豊緑地。決勝は男女複とクアード単複が22日、男女単が23日に予定されている。
国枝さん、ジュニア指導も
23日は表彰式終了後、スポーツ・リゾートで「車いすテニスクリニック」が開かれる。同大会でも優勝を重ね、世界ランキング1位のまま今年1月に現役を引退した国枝慎吾さんらが、選抜されたジュニア選手たちを指導する。質疑応答の時間もある。
試合観戦、クリニック観覧とも無料。ただし、いずれも雨天時の会場はスポーツ・リゾートの屋内コートのみとなり、観戦、観覧ともできない。
大会会長の前田恵理・日本車いすテニス協会会長兼九州車いすテニス協会副理事長は「多くの人に試合を見ていただき、車いすテニスの魅力に触れてほしい。大会を通じて『元気』を発信していきたい」と話している。
問い合わせは、九州車いすテニス協会内の大会事務局(0948-25-7144)へ。