「プチ・パレ展」の見どころを解説 北九州市立美術館で

 プチ・パレ美術館(スイス・ジュネーブ)所蔵のフランス近代絵画を紹介する企画展「スイス プチ・パレ美術館展」(読売新聞社など主催)が開催中の北九州市立美術館本館(戸畑区)で6月4日、学芸員が企画展の見どころを解説するスライドトークが行われた。


作品が描かれた背景などを学芸員が解説したスライドトーク

 市民ら約60人が参加。学芸員の長峰真奈美さんは、19世紀後半~20世紀前半のフランスで起こった印象派やキュビスムなど様々な表現様式の特徴や、展示作品が描かれた背景などをスライドを使って説明した。

 このうち、ランソンの「海辺の風景」(1895年)については、「西洋絵画の伝統に反して遠近法を使わない2次元的表現で描かれ、浮世絵の構図を参考にしている」と紹介した。参加した戸畑区の竹内敏博さん(68)は「作品に込められた思いや時代背景などを知ることができて勉強になった。画家や作品がもっと好きになりました」と満足そうに話していた。

 企画展は6月18日まで。ルノワールやユトリロら38人の画家による油彩画計63点を展示している。


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