未就園児の預かり事業 福岡市が8月から3園でスタート

 福岡市は6月6日、市内の空き定員や余裕スペースがある保育所を活用し、普段は保育所や幼稚園を利用していない未就園児を定期的に預かる事業を8月から始めると発表した。

就労状況や所得額は不問

 この日の定例記者会見で、高島宗一郎市長は「保護者の育児疲れの軽減に加え、未就園児が集団生活に慣れることや、第三者の目に触れることなど、様々な形の子育て支援を達成していきたい」と狙いについて語った。

 発表によると、市内に住む生後3か月から小学校就学前の乳幼児が対象で、保護者の就労状況や所得の額は問わない。受け入れ先は中比恵ソレイユガーデン保育園(博多区)、リトルワールドあゆみ保育園(中央区)、南片江保育園(城南区)で、定員は各園1日10人程度。週に1~2回の利用を想定しており、料金は1回当たり1000円。利用申し込みは6月12日から各園で受け付ける。

 国が「異次元の少子化対策」として実施する「こども誰でも通園制度(仮称)」の開始に向けたモデル事業で、認定を受けた福岡市のほか全国30自治体でも実施されるという。


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