福岡都市圏で8月からタクシー値上げ 2年7か月ぶり

初乗り570円→670円

 国土交通省九州運輸局は6月26日、福岡都市圏と宮崎全県、鹿児島全県(一部の離島除く)でタクシー運賃を引き上げると発表した。福岡都市圏では8月から、初乗り(1.6キロ)の上限が80円上がって830円となる。燃料費の高騰や人手不足でタクシー事業者の経営が悪化しているためで、2021年1月以来、2年7か月ぶりの値上げとなる。

 福岡都市圏の値上げの対象は、福岡市と周辺の計15市町に営業所を置く事業者。多くの事業者が採用する近距離移動を想定した運賃制度では、初乗りが570円(937メートル)から、670円(1064メートル)に改定となる。乗車距離に応じた加算運賃は、221メートル当たり60円から268メートル当たり80円に上がる。

鹿児島、宮崎でも

 鹿児島では8月から、初乗り(1.3キロ)の上限が700円となり、地域によって60~80円高くなる。宮崎は7月26日から初乗り(1.5キロ)は770円と、80円の値上げとなる。

 運賃は、国交省が地域ごとに上限と下限の運賃を決めている。コロナ禍で減収となり、人手不足や燃料費高騰で経営が苦しい事業者からの運賃改定要請を受け、国交省が審査していた。


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