道の駅+川の駅で地域に活力 「大川の駅」実施計画きまる

 福岡県大川市は、同市大野島で2027年度の開業を予定する産業・観光振興拠点「大川の駅」について、施設の概要や整備・管理方法などを示した実施計画を策定した。道の駅と川の駅の機能を併せ持つ施設を想定しており、24年度中の事業者選定を目指す。

2027年度の開業を予定


大川の駅の完成イメージ図(画像はいずれも大川市提供)


 市が20年度に策定した基本計画では、筑後川の中州に位置する大野島の約4.3ヘクタールに、道の駅と、水辺に親しむ空間などを設けた川の駅を整備する。地元の家具や工芸品を中心にしたコラボ商品の開発や、ものづくりの情報を発信する「ものづくり振興機能」や、イベント広場やキャンプ場などの「交流機能」を持たせるとした。


 実施計画では、堤防の内側に2階建ての道の駅を建設し、直売所やものづくり体験教室、レストランなどを整備。2階には筑後川や昇開橋の眺めを楽しめる展望デッキを設け、川の駅に移動できるようにする。



 事業費は概算で約74億円。民間のノウハウや資金を活用するPFI方式など官民連携による事業手法の導入を検討し、事業費の削減を図るという。年間100万人の来場を見込む。

 国や県、市内の経済団体などでつくる整備推進協議会が7月に設立された。今後、協議会の意見などを踏まえ、より魅力的な施設にしたい考えで、市大川の駅整備振興課は「多くの人の意見を聞きながら、実施計画をより良い内容にしていきたい」としている。


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