クリスマスが目前に迫り、福岡県内でも関連消費が熱を帯びている。今年は定番の化粧品や革小物のほかに、新型コロナの5類移行に伴う外出需要の回復を受けてドレスやジャケットも好調だ。
「クリスマスコフレ」人気
北九州市の小倉井筒屋によると、定番の「クリスマスコフレ」と呼ばれる化粧品のセットが一番の人気で、外出機会の増加を受けて、アイシャドーや口紅を自分用やプレゼント向けに購入する人が目立っている。
子ども向けのプレゼントでは、SNSで高い発信力を持つインフルエンサーのように動画や画像の撮影を楽しめる自撮り棒付きのカメラ型おもちゃ「#バズゅCam」(セガトイズ)へ高い関心が寄せられているほか、プログラミング的思考力を身につけるボードゲーム型の知育玩具も好調という。
福岡市・天神の岩田屋本店では、パーティーなど人が集まる機会に着るジャケットやワンピース、ドレスが売れている。担当者は「パーティーや忘年会へのニーズの高まりが顕著」と話す。
週末にかけて盛り上がり期待
今年の12月24日は日曜で、週末にかけてプレゼント購入などのニーズが続くとみられる。
同市のJR博多駅ビル内の博多阪急によると、今年はコロナ禍の一服もあって宝飾品や衣料品が好調に推移。また、家族構成の変化や「色々な味を楽しみたい」といったニーズから小さめケーキやカットケーキの需要も伸びており、「クリスマス当日にかけて商戦の盛り上がりに期待したい」(担当者)としている。