「玉せせり」幸運つかむ 福岡市・筥崎宮

玉を奪い合う男たち

 正月恒例の神事「玉せせり」が1月3日、福岡市東区の筥崎宮で行われた。締め込み姿の男たちが陸側と浜側に分かれ、触れると幸運を持ち帰るという木製の玉(直径28センチ、重さ8キロ)を奪い合った。

今年は浜側が手渡し

 約600年前に始まったとされ、神職に玉を手渡すのが陸側なら豊作、浜側なら豊漁になるといわれる。この日は約270人の氏子が参加し、本殿までの約250メートルの間で「オイサ、オイサ」のかけ声とともに力水を浴びながら競り合った。今年は浜側が手渡した。

 大野城市の男性(63)は「幼い頃から見ているが、改めて勇壮で感動した」と話していた。


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