伊藤若冲、円山応挙に続く天才画家と言われ、18世紀後半に京都で活躍した長沢芦雪(ろせつ)(1754~99年)の生誕270年を記念した特別展が2月6日、福岡県太宰府市の九州国立博物館で開幕する。5日には関係者を招いた内覧会があった。
芦雪は丹波国篠山藩(現在の兵庫県)生まれ。応挙に師事し、奇抜で自由奔放な画風が特長とされる。今回は代表作の「龍(りゅう)・虎図襖(こずふすま)」を始め、初期から晩年までの作品約65件(前後期で展示替えあり)を並べる。同時代に活躍した若冲や与謝蕪村、池大雅らの作品もあわせて展示する。
同館の富田淳館長は「九州初の大規模な回顧展。機知に富み、表現の幅が広い作品を楽しんでもらえればと思う」と話す。
3月31日まで。観覧料は一般2000円、高校大学生1000円、小中学生600円。問い合わせは、ハローダイヤル(050ー5542ー8600)へ。