大牟田市庁舎本館の活用テーマに討論会 5月25日に開催

 戦前の1936年に完成した国登録有形文化財の福岡県大牟田市庁舎本館(鉄筋コンクリート造り4階建て)の活用をテーマにした公開討論会が5月25日午後3~5時、同市原山町の市中央地区公民館2階で開かれる。入場無料。

「保存と活用をめざす会」主催

 市民団体「登録有形文化財大牟田市庁舎本館の保存と活用をめざす会」が主催。同会は、本館の保存を前提に耐震化などの改修を行い、市のシンボルとしてまちづくりに活用していくことを目指している。


「世界自閉症啓発デー」に合わせ、青色にライトアップされた市庁舎本館(4月)


 老朽化に伴い、市は新庁舎の整備を計画しており、本館とは別の場所に建設するとしている。新庁舎移転後の本館については「民間事業者による利活用を基本とする」とし、新庁舎の工事に入った後の2029年度頃に改めて方針の策定に着手する。


 討論会では、同会が保存と活用を軸とした独自の市庁舎整備案を説明する。整備案では、保存した本館低層階の一部を民間が利用し、上層階には市庁舎機能を残す。本館背後の新館と企業局棟は、事業費を抑えるために改修して活用し、市民の利用が多い窓口を集めた「窓口センター棟」にする。

 同会は「本館から始まる新しいまちづくりを市民がアイデアを出し合って組み立てたい」と来場を呼びかけている。


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