北九州市八幡西区のJR黒崎駅そばの国道3号筒井町交差点で6月15日夜から16日未明にかけて、黒崎バイパス・黒崎西ランプの橋桁を渡す工事が行われた。国道3号をまたいでバイパスと国道200号を直結するためで、周辺を通行止めにして、165トンの巨大な橋桁を慎重に移動させた。多くの人が見学に訪れ、作業の様子を見守った。
国道3号などの渋滞緩和へ
同交差点は、東西に走る国道3号と直方市方面から北上する国道200号、さらに国道3号北側のJR鹿児島線をまたぐ県道(黒崎跨線橋)が交わり、交通量が多い。
国土交通省北九州国道事務所によると、黒崎西ランプを設けることで、国道200号の利用者が国道3号や跨線橋を経由せずに黒崎バイパスに出入りできるようにし、利便性の向上や国道3号などの渋滞緩和につなげる狙いがある。
橋桁は長さ77.5メートル、幅2.4メートル、重量165トン。橋桁を載せた多軸式特殊台車と呼ばれる高さ10メートルの台車が、午後10時頃から1分に約1.5メートルの速さでゆっくりと国道200号側から北上。午前0時過ぎから筒井町交差点の上をまたいで約30メートル移動し、国道200号側と黒崎バイパス側にそれぞれ設置済みの橋脚に、橋桁の両端が架けられた。作業は午前5時半頃に完了した。
7月6日夜から同7日未明にかけ、もう1本の橋桁を架設し、その後、固定作業などの工事が続く。供用開始の時期は未定。
北九州国道事務所は「ランプの重要な工事を無事に終えることができた。今後も安全に細心の注意を払いながら進めていきたい」としている。