福岡・障がい者スポーツセンター 移転・建て替え検討へ

 障害者がスポーツやレクリエーションなどを楽しめる福岡市立障がい者スポーツセンター(福岡市南区)について、市が2025年度に移転や現地建て替えに関して本格的に検討を始めることが分かった。施設の老朽化に伴う対応で、25年度予算案に関連経費を盛り込み、さらなる機能充実も図る方針だ。


移転や建て替えが検討される福岡市立障がい者スポーツセンター

 同センターは1984年4月に開館。車椅子でも入水可能なスロープ付きプールや、体育館、トレーニング室などを備える屋内施設(地上2階、地下1階、延べ床面積約4700平方メートル)で、障害者は無料で使用できる。2023年度は約7万9000人が利用した。

 近年は順調に利用者が増える一方、開館から40年以上が経過し、プールの底が劣化するなど施設や設備の老朽化が進んでいた。さらに、東京五輪・パラリンピックなどを契機にパラスポーツも知られるようになったことで、リハビリからアスリートの対応まで利用の幅が大きく広がっており、トレーニング設備の充実など施設に求められる機能も多様化しているという。

 市は25年度に、移転または現地建て替えなどを議論しながら、利用者のニーズを踏まえた施設の機能強化についても検討を行っていく。


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