福岡市民会館が3月23日に閉館 愛されて幸せ届けて61年

 福岡の文化芸術の活動拠点として市民やアーティストらに親しまれてきた福岡市民会館(福岡市中央区)が3月23日、61年余りの歴史に幕を下ろす。老朽化により、解体され、その役割は28日に開館する福岡市民ホールへ引き継がれる。


23日に閉館する福岡市民会館

 市民会館は1963年10月に開館。大ホール(1770席)や小ホール(354席)を備え、美空ひばりさんや森進一さんら多くの歌手やアーティストのコンサートが開かれた。

 23日には、記念式典と市の劇団「ギンギラ太陽’S」による同館をテーマにした特別ステージ(申し込みは終了)が上演され、ライブ配信も予定している。約40年間勤務してきた館長の梶原雅敬さん(65)は「コンサートが終わって、興奮して帰って行くお客さんを見送るのが楽しみだった。幸せを届ける施設としての役目は果たせた。皆さんの思い出の中にいつまでも残ってほしい」と語った。

 ライブ配信は市民会館ホームページから。


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