北九州市立中央図書館は6月24日から、NHKや民放で過去に放送されたテレビ・ラジオ番組を視聴できる「番組アーカイブネット」サービスを実施する。九州初の取り組みで、教育や地域課題、防災などをテーマにした約420本を無料で楽しめる。
アーカイブネットは、番組を収集・保存する公益財団法人・放送番組センター(横浜市)の事業。同センターの施設で番組を無料公開してきたが、保存資料に触れてもらう機会を増やし、放送の魅力発信や地域文化の発展につなげようと、全国10か所の図書館などでも提供する計画を進めている。
サービス開始は、福島県郡山市や札幌市などに続いて北九州市が5か所目。視聴できるのは、センターが公開している約4万本のうち、日本民間放送連盟賞など各賞の受賞作や放送史に残る作品など。ローカル局の番組も多く、FBS福岡放送の「博多人形物語」なども含まれている。
2階の参考資料室にあるインターネット閲覧コーナーのパソコン4台で視聴可能。受付で申し出れば、職員が専用サイトにログインする。利用者は番組を選択し、原則1回60分間(60分を超えるものは終了まで)視聴できる。高松淳子館長は「市民の学びたい、知りたいという思いに応えたい」と話している。
同室の別のパソコンでは、読売新聞の過去記事を収載したデータベース「ヨミダス」も無料で利用できる。