ITを活用し、世界中を渡り歩きながら働く「デジタルノマド」と呼ばれる人たちに福岡市で働く魅力を伝えるイベント「Colive Fukuoka(コリブフクオカ)」が、市内で始まった。約1か月間で国内外から約400人が参加予定で、福岡の文化に触れながら様々な企業と交流する。
デジタルノマドは、新型コロナウイルス禍で多くの企業が在宅勤務を奨励したことで広まり、国内でも2024年4月に専用のビザ(査証)が解禁された。福岡市では2023年にイベントを始めて誘致に取り組み、24年は推定1.1億円以上の経済波及効果を生んだ。
25年は、30以上の国・地域から起業家らが訪れ、国内の自治体や地元の新興企業などと交流する。市内の屋台巡りや、能古島で音楽とアートに関するフェスも企画している。
10月2日には、同市博多区にある住吉神社の能楽殿で国際会議が開かれた。参加者を雅楽で歓迎し、高齢者の働く場の創出に取り組む福岡県うきは市の企業などが事業をPRした。福岡市の中村英一副市長は「福岡の歴史、文化、自然の美しさ、おいしい食べ物を満喫して、心の中に福岡が生き続けるような1か月にしていただきたい」と話した。
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