福岡県みやま市総合市民センターで11月22、23日に開かれる「まるごとみやま市民まつり」で、長さ約2メートル、重さ200キロ・グラム超の「大きじ車」を引くタイムレースが12年ぶりに復活する。祭り関係者は「会場を盛り上げ、みやま市の伝統工芸をアピールしたい」と張り切っている。
きじ車は、野鳥のキジをかたどった伝統玩具で、子どもがひもを付けて遊ぶ。みやま市瀬高町は、代表的な産地で、2025年の国選択無形民俗文化財に「九州地方のきじ馬・きじ車製作技術」が選ばれた。
大きじ車は丸太を削って製作。車輪はあるが、そりのような台に載せ、ロープで引くことができる。タイムレース「ひっぱりぐっちょ」は、市商工会青年部が秋のイベントで実施していたが、参加チームが減少したことや、新型コロナウイルスの影響で中断していた。
今回は、1チーム6人で募集したところ、高校生や事業所など、出場する10チームが先着で決まった。レースは約70メートルのコースで、23日午後0時半、スタートする。
市民まつりでは、ステージイベント、山川みかんを使ったスイーツ、特産品のナスやセロリを使ったご当地バーガー、市内の農産物の販売を楽しめる。
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