名物駅弁「かしわめし」などで知られる東筑軒は、北九州市八幡西区堀川町の本社ビル1階の店舗兼事務所を、幅広いメニューを座って楽しめる新たな形態の店舗に全面リニューアルした。4月25日にオープン。「ロードサイドモデル1号店」と位置づけており、これまで中心だった駅での販売に加えて、新たな店舗の展開を進めて販路拡大を目指す。
東筑軒は大正10年(1921年)に創業した老舗で、JR折尾駅では駅弁の立ち売りを続けている。県内の駅や百貨店内で駅弁やうどんを販売する15の直営店舗を展開するほか、ショッピングセンターなどで委託販売を行っている。
しかし、経営不振から2025年10月、全事業を地図大手ゼンリンの創業家が設立した不動産業の大迫ホールディングス(福岡市)に譲渡。同11月には、北九州発祥のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」の運営会社「資さん」の執行役員だった山内裕太氏(41)が社長に就任し、経営改革を進めてきた。
テーブル席を新設
本社ビル1階の約290平方メートルには、事務所が入居するほか、窓口で駅弁を販売し、うどんの立ち食いコーナーもあったが、事務所を北九州市小倉北区に移して改装。30人以上が利用できるテーブル席を設けたスペースを新設し、できたてのかしわめしのほか、どんぶりやカレー、定食なども提供する。うどんの立ち食いコーナーも刷新し、総菜などを販売するエリアも新設した。
23日のプレオープンで、山内社長は「守り続けてきた味と文化を大切にしながら、『駅から街へ』という思いのもと、子どもや高齢者を含めて日常の食事の場として気軽に利用できる新しい形を目指す」と話していた。







