「中洲大洋」復活へ!ミニシアターでの再開に向けクラファン始動

クラウドファンディングへの協力を呼びかけるビジュアル=画像はいずれも大洋映画劇場 提供

 老朽化のため2024年3月末で幕を閉じた福岡市・中洲の老舗映画館「大洋映画劇場」(中洲大洋)の再開に向け、ミニシアターを新たに整備する資金の一部を募るクラウドファンディング(CF)がスタートしました。目標金額は1000万円で、シアターの座席導入費に充てる計画です。劇場側は「映画を愛する皆さんと一緒に"未来の劇場"を共に創り上げたい」と協力を呼びかけています。

銀幕の向こうには――

 大洋映画劇場は戦後間もない1946年に誕生しました。街に娯楽の少なかった時代、「中洲大洋」の愛称で親しまれた映画館には多くの人が訪れ、劇場は中洲のシンボル的な存在になりました。しかし築70年以上が経過した施設の老朽化により、2024年3月末で営業を終え、建物は解体されました。


多くの人に愛された大洋映画劇場


 24年3月の「さよなら興行」には大勢のファンが詰めかけ、2000通を超えるメッセージが寄せられました。



 「幕が上がればいつでも別世界に行くことができました。長い間、たくさんの夢と感動をありがとうございました!」

 「憧れの彼と初めてデートした場所です。素敵な思い出をありがとう」

 「私にとって、世界一心地よい最高の映画館です。お願いです。必ず必ず、復活していただきたいです。たくさんの幸せをありがとうございます」



 銀幕の向こうにはこれからも夢がある――。劇場との別れを惜しむファンの姿、思いのこもった多くのメッセージを目にして、中洲大洋の関係者は「70年以上続いてきた灯を消してはいけない。この場所をもう一度、みんなの居場所に」と心に決めたそうです。

笑顔の再会を楽しみに

 新しいシアターは2027年春、劇場跡地で建設が進む複合ビルのワンフロアに誕生する予定です。中洲大洋のノスタルジックな雰囲気を受け継ぎながら、ワークショップやイベントなどを通じてコミュニティーが広がる場を目指すとのことです。

 CFは12月18日まで実施。寄せられた支援金で、長時間座っても疲れない、包み込まれるような座り心地のシートを導入する計画です。目標の1000万円を上回った場合には、最新鋭の映写機や音響設備など、映画をより楽しめる環境を整えるための資金に充てるそうです。


返礼品の一例

 CFの返礼品は、オリジナルステッカーやTシャツ、新シアターのドリンクチケットなどのほか、旧劇場で使われていたシートも用意しています。詳しくはCFサイトで紹介しています。

 劇場の担当者は「中洲大洋の歴史と未来をつなぐプロジェクトに温かいご支援をお願いします。新しく生まれ変わる劇場で、皆さんと笑顔で再会する日を楽しみにしています」としています。

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