徳川将軍ゆかりの品々が福岡に集結 久能山東照宮の名宝にあえる特別展が開幕
記事 INDEX
- 15将軍の甲冑が一堂に
- 「刀剣乱舞」とコラボ
- 講演会や物産展も開催
特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」が16日、福岡市博物館(福岡市早良区)で開幕しました。9月5日まで。静岡市の久能山東照宮に伝わる甲冑(かっちゅう)や名刀、書画など約150点を通して徳川家の足跡をたどります。
15将軍の甲冑が一堂に
家康をまつる久能山東照宮の社殿は国宝に指定されており、江戸城内に保管されてきた歴代将軍の武具・甲冑、将軍たちが奉納した刀剣、徳川家ゆかりの人々による書画類など約2000点を所蔵しています。
その中から選び抜いた名宝を集めた今回の特別展。目玉は、それぞれの時代の技術の粋を極めた歴代将軍15人の甲冑です。
家康が若かった頃の武装スタイルを伝える「金陀美(きんだみ)具足」、関ヶ原合戦で着用した「歯朶(しだ)具足」、シンプルながらもきらびやかな「白檀塗(びゃくだんぬり)具足」はいずれも重要文化財。2017年までの修復が終了後、この3領を同時公開するのは初めてです。
福岡市博物館の堀本一繁主任学芸主事は「江戸時代の甲冑の変遷を時代の最高級品を通して見ることができます。15人分が並ぶことでそれぞれの将軍の体格もよくわかる。ぜひじっくり見比べていただきたい」と話しています。
「刀剣乱舞」とコラボ
様々な刀剣を間近で見られるのも、今回の特別展の魅力の一つ。家康の愛刀で重要文化財の「ソハヤノツルキウツスナリ」は三池(福岡県大牟田市周辺)の刀工・光世の作で、里帰り展示となりました。久能山東照宮の本殿完成時に奉納された太刀「真恒」は平安末期としては大ぶりな太刀で、豪壮な姿を今に伝える国宝です。
同時開催の企画展「天下取りと黒田孝高・長政」でも、国宝の太刀「日光一文字」や刀「圧切(へしきり)長谷部」などを紹介。今回、貴重な刀剣の同時公開を記念して、人気ゲーム「刀剣乱舞ーONLINEー」とのコラボ企画も実施しています。
特別展と企画展のどちらにも入場できる共通券は、日本刀を擬人化したゲームのキャラクター「刀剣男士」などをデザインした特別仕様。音声ガイドには、刀剣男士「日光一文字」役を務める声優の置鮎龍太郎さんを起用しました。会場では、「刀剣男士」の等身大パネルを設置し、オリジナルコラボグッズも販売しています。
講演会や物産展も開催
7月17日と8月8日の11~12時、14~15時には、久能山東照宮の落合偉洲(ひでくに)宮司による記念講演会を開く予定。定員は各回240人で、開演1時間前から講堂前で整理券を配布します。参加無料。特別展観覧券または半券の提示が必要です。
7月18日までの9時30分~17時30分には、「ふじのくに・しずおかデー」と題して静岡、山梨県の観光物産展を開いています。
イベント名 | 特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」 |
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開催日 | 7月16日(金)~9月5日(日) 月曜休館(月曜が休日の場合は翌平日休館) ※8月9日(月・振替休日)は開館し、8月10日(火)休館 |
開催場所 | 福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3-1-1) |
開催時間 | 9:30~17:30(入館は17:00まで) ※7月22日~8月26日の金・土・日・祝日は20:00まで |
料金 | 一般:1500円/高校・大学生:900円/中学生以下:無料 |
公式サイト | 特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」 |