かしいかえん閉園まで残りわずか 最後の日を春色に彩るチューリップを植栽

先行して植えられた園内のチューリップと観覧車

記事 INDEX

  • かしいかえんを忘れないで
  • 閉園日に向けて入念に調整
  • 花で始まり、花でお別れ

 12月30日で閉園する遊園地「かしいかえん シルバニアガーデン」(福岡市東区)で14日、満開のチューリップとともに最後の日を迎えられるようにと、花の植え込み作業が行われました。

かしいかえんを忘れないで

 チューリップの植栽は、かしいかえんが閉園を前に募集した「夢を咲かせようプロジェクト」に、園芸デザイナー・石原和幸さんが応募して実現。園内では、11月初旬に先行して植えた2000本が開花しており、今回はさらに8000本を植栽しました。


11月に植えられ、花開いたチューリップ

 14日の作業開始にあたり、かしいかえんの橋本典明園長は「園の前身は香椎チューリップ園で、かしいかえんとチューリップは切っても切れない関係です。12月30日で閉園となりますが、この場にかしいかえんがあったことを忘れないでほしい」と語りかけました。


あいさつする橋本園長(左)と石原さん

 石原さんは園が2017年に行ったリニューアルに携わった経緯があり、「いつか何らかの形で恩返しをしたいと思っていました。閉園は残念ですが、最後をチューリップで彩り、『花っていいな』と感じてもらえるとうれしいです」と話しました。


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閉園日に向けて入念に調整

 チューリップといえば「春」のイメージですが、育て方によっては冬に咲かせることも可能です。タイミングを調整する鍵は温度。まず球根を低温にさらして冬を疑似体験させ、そこから温室に移すことにより開花の"スイッチ"が入るといいます。


開花の仕組みを説明する石原さん

 今回植えられたのは、オランダで低温処理されたアイスチューリップ。閉園までの日数を計算しながら、徐々に温かくして"春"の環境に近づけていきます。しかし、特定の日を狙って満開にするのは容易ではありません。チューリップを植え込む土の中に微生物を入れ、土を活性化することによって温度を上げる工夫もされています。


1本1本、丁寧に植えていく

花で始まり、花でお別れ

 花が開くのか最初は心配だったと明かす石原さんですが、すでに淡い色を帯び、つぼみになっているものも。「チューリップで始まった園だからこそ、最後もチューリップで迎えさせてあげたかった」。膝をつき、1本ずつ丁寧に植えていきます。


うっすら色づき、つぼみになっているものも

 園内に植えられたのは5品種のチューリップ。無事に花開くと、「白」「黄」「薄い紫」「濃い紫」「ピンク」と、色とりどりの景色が広がるとのことです。


閉園が近づき、平日の朝から訪れる人の姿が

 「花の様子は毎日変化していくので、つぼみの状態から花が咲き、満開になる過程を楽しんでいただけたら」と、夢がかなって笑顔の石原さん。最終日には園に足を運び、"春満開"のかしいかえんの風景を自身の目に焼き付ける考えです。


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