糸島の「おいしい!」を厳選して魅力を発信 食の地域商社『ITO-Eat』

「ITO-Eat」を始めたやますえ社長の馬場さん

記事 INDEX

  • 40歳で社長に就任
  • 地域の価値を高める
  • サイトで魅力をPR!

 明太子の製造販売を手がける「やますえ」(福岡県糸島市)が、野菜や魚といった糸島の食の魅力を発信し、販売する地域商社事業「ITO-Eat」を始めました。飲食店向けの販売を手始めに顧客開拓を進め、社長自らが厳選した"おいしい"を届けます。

40歳で社長に就任


やますえの本社

 やますえは1996年の設立で、明太子の原材料の卸売りを中心に事業を展開してきました。業績は好調でしたが、海外の資源高騰や温暖化による漁獲量低下など経営環境が刻々と変化する中、先代社長が事業の方向性を転換することを模索。トップ営業マンだった馬場孝志さんが後継指名を受け、2015年に40歳で社長に就きました。


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地域の価値を高める

 経営を引き継ぐにあたり、改めて事業の内容を見直した馬場さん。「これまでは海外資源を使ったスケールの大きい仕事で自分たちを高めてきたけど、今はそういう時代じゃない。地域のものを売って地域の価値を高めていきたい」。糸島の素材を用いた商品のブランド化を進めながら、食の地域商社を目指していくことを決めました。


明太子など様々な食材を扱う直売店

 初めに取り組んだのは、原材料の卸売りで関わってきた明太子の製造。参入した当初は、売り上げが伸びずに苦戦しましたが、本社に設けた直売店に自ら立ち、通りでビラを配るなど地道に活動しました。

 さらに、漁師や農家の元を連日のように訪ね、一緒に漁に出たり、料理をしたり。1次産業の現場で魚や野菜に触れるうち、糸島で育まれた食材への理解が深くなっていきました。客も少しずつ増え、会社の知名度も上がってきた昨年、満を持して地域商社としてのスタートを切りました。

サイトで魅力をPR!

 「ITO-Eat」では、消費者の要望や料理のシーンなどに合わせた最適な食材を馬場さんらが提案。料理に必要な材料をまとめて発送することもでき、現在は福岡市内の人気レストランや老舗ホテルなど様々な業種に卸しているそうです。


2月にオープンした「ITO-Eat」のサイト

 今年2月には、企業のPR活動などを行う「quod」(東京)と協力してサイトを開設しました。ユーチューブやインスタグラムでも、食材の特長やおすすめの調理法を紹介しています。


 今も毎日のように漁師や農家を訪ねているという馬場さん。今後、糸島の「旬」や「鮮度」を"リアル"に伝えられる市場を会社の隣に開設したいと考えています。

 「糸島の食材は農家や漁師によって味が違うし、調理の仕方でも変わってきます。食材をただ売るのではなく、僕たちがそれを伝え、使ってもらうようにすることが使命だと思っています」


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