「行きたくても行けない」に応えたい 韓国を感じられるイベントを福岡で開催
記事 INDEX
- 博多港で「Touch the K.」
- モヤモヤを少しでも解消
- 天神ではコスメ店が営業
福岡県民にとってすぐ「お隣」の国・韓国。コロナ禍で渡航が制限される中、魅力を少しでも感じてもらおうと、韓国観光公社福岡支社が博多港国際ターミナル(福岡市博多区)でイベントを開きました。会場は盛況で、ネットには映える写真が投稿されています。
博多港で「Touch the K.」
イベントは「Touch the K.~あなたの街に韓国がやってくる!~」。5月21日に開かれ、韓国ファンら約3000人が来場しました。
会場には、ピンク色の「韓国への扉」や、幅広い世代に人気のアウトドア「キャンプニック」をイメージした小さなテント「ティピーテント」が置かれ、伝統衣装の韓服(ハンボク)を着た女性らが盛んに写真を撮っていました。
韓国のアイドルや人気俳優が登場するオンラインのトークショーには、定員の2倍近い応募があり、会場は熱気に包まれました。
モヤモヤを少しでも解消
韓国の伝統文化に触れることができるコーナーでは、韓紙(ハンジ)を使った扇子や螺鈿(らでん)細工の制作体験が行われました。
福岡市早良区から参加した会社員女性(46)は、コロナ禍前まで月1回のペースで計30回以上は訪韓したといい、「海外という感覚がありません」と話します。「きょうは螺鈿を体験できて楽しかったです。でもやっぱり、行きたいという気持ちが強くなりました」。
韓国観光公社福岡支社の広報担当者は「『行きたくても行けない』という思いを、少しでも解消してもらえたのでは」とイベントの手応えを語りました。「渡航制限が解除になり、空や海の旅客便も再開されれば、また多くの人に韓国を訪れてほしい」と期待し、今後も魅力を発信する場を設けていく考えです。
天神ではコスメ店が営業
福岡市・天神の商業施設「ソラリアプラザ」5階には、韓国コスメのセレクトショップ「CHANPON(チャンポン)」がオープンしています。4月15日から7月末まで期間限定の営業で、15ブランドの約300品種を取りそろえています。
話題のドラマにも登場したブランド「KAHI(カヒ)」のスティック型スキンケア用品のほか、人気店「OLIVE YOUNG(オリーブヤング)」のクリームなどが並び、来店客からは「商品に実際に触れて感触や色みを試せるのはうれしい」と好評です。
人気歌手カン・ダニエルさんの等身大パネルもあり、記念撮影する人もいるそうです。運営会社の担当者は「コロナ禍で九州と韓国の人の行き来は減りましたが、ニーズに応えて少しでも韓国を身近に感じてもらえるようにしたい」と話しています。