元気に育った観葉植物を大きな鉢に引越し 園芸店で植え替え方法を教わってきた

観葉植物の状態を確認する店長の城間さん

 観葉植物は暮らしに潤いを与えてくれますね。私も福岡市内の自宅で育てています。数年前に知人からもらったもので、元気に成長し、鉢のサイズに比べて大きくなり過ぎました。植え替えをしたいのですが、どうしたらいいのか分かりません。そこで、福岡市西区の園芸店「平田ナーセリー小戸店」に持ち込み、プロに指南してもらいました。


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植え替えて元気に

 「パキラの植え替え方法を教えてほしいのですが・・・」
 店長の城間康行さんは一目見て、「これはパキラではなくツピタンサスですね。どちらも熱帯植物ですが、葉の特徴が違うんです」と教えてくれました。
 ずっとパキラだと思っていたので、少しショックを受けましたが、気を取り直して助言を仰ぎました。


城間さん


 「観葉植物は丈夫な品種が多いので、5年、10年と放っておいて問題ない場合もあります。けれど、良い状態を長く保つためには、2年に1度は植え替えた方がいいですね」と城間さん。植え替えに適した時期は、観葉植物が活発に育つ5月から10月頃まで。成長がとまる冬場は避けたほうがよいそうです。

 城間さんは鉢を抱え、株を抜いてみせました。根が窮屈そうに張っています。「根詰まりを起こしていますね」。こうなると水はけが悪くなり、土も劣化して雑菌が入ってしまい、根腐れを起こしかねません。観葉植物のチャームポイントである美しい葉が黄色く変わる恐れもあります。「植え替えに合わせて古い根や葉を取り除けば、元気な状態を保てますよ」


鉢いっぱいに張った根。見るからに窮屈そう


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さあ作業開始!

用意するものは次の通りです。いずれも園芸店で買い求めることができます。

 ▽新しい鉢(古い鉢より一回りか二回り大きいもの)
 ▽観葉植物用の培養土
 ▽軽石
 ▽粒子状の元肥(培養土に混ぜ込んでおく)
 ▽根腐れ防止剤のケイ酸塩白土
 ▽スコップ
 ▽熊手

教えてもらった手順をまとめてみました。


①熊手で古い土を崩しながら枯れた根を取り除く。枯れた根は弱くなっているので、自然と切れ落ちていく。


②ケイ酸塩白土を株にまんべんなくかける。


③軽石を敷いた鉢に株を据え、元肥を混ぜ込んだ培養土をスコップで入れて定植する。細長い棒やスコップの柄、割り箸などで土を整えたり、鉢を軽くたたいたりしながら入れていくといい。水をためるスペースを設けるため、土を入れるのは鉢の8割程度までにしておく。


④植え替えた後は水をゆっくり、たっぷり与える。


⑤茂りすぎた葉や伸びすぎた枝を根元から切り詰める。新陳代謝が促され、新芽や根の伸びなどが期待できる。


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植物が喜んでるみたい


 普段の水やりは、鉢の土が乾いてからにします。植え替えから1か月ほどして、追肥をするのがよいそうです。土の表面に木のチップを敷き詰めておくと見た目が美しいうえ、乾燥も防いでくれます。園芸店で売られている活力剤を時々与えるのもよいでしょう。
 以前より二回りほど大きな鉢に植え替えられたツピタンサスを眺めてみると、とてもすっきり、さっぱりした印象です。何だか生き生きとして、喜んでいるように見えます。


ビフォー


アフター


 植え替えは誰でもできそうですが、プロに任せる手もあります。平田ナーセリー小戸店では、1鉢500~1000円(税抜き)の手数料で応じてくれます。培養土や肥料、新しい鉢など材料費は実費が必要です。
 平田ナーセリー小戸店=092-885-8783


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