人気の「ピロシキ」も復活! ロシア料理店「ツンドラ」の味
記事 INDEX
- 名物「ボルシチ」に続き
- 電子レンジで温めるだけ
- 愛された味をこれからも
福岡市中央区大名で営業し、2021年5月に店を閉じたロシア料理店「ツンドラ」の人気メニュー「ピロシキ」が、冷凍食品として復活しました。同市の辛子明太子メーカー「ふくや」が「ピロシキ グランマの味」として商品化し、直営店や同社のウェブサイトなどで販売しています。
名物「ボルシチ」に続き
ツンドラは、福岡に西洋料理店がまだ数少なかった1960年に創業。地元住民や天神地区を訪れた買い物客らに愛されてきました。しかし、後継者不在やコロナ禍による売り上げ減少などを受けて、惜しまれながら歴史に幕を下ろしました。
ふくやはこれまでに、ツンドラで愛された「ボルシチ」をレトルトや缶詰で復活させました。同社によると、ボルシチの売れ行きは好調で、「ピロシキも食べたい」という根強いファンの声が寄せられていたそうです。
電子レンジで温めるだけ
ピロシキは揚げパンの中にひき肉などが入った料理で、同店の人気メニューの一つでした。販売を始めた「ピロシキ グランマの味」は、店主の協力を得て、ツンドラの味をベースに冷凍食品用にアレンジを加えて開発したそうです。
あんの具材はタマネギ、牛肉や豚肉、春雨など。工場で揚げてから出荷するので、家庭では電子レンジで温めるだけで、できたてを簡単に味わえます。4個入りで、税込み756円。一つ60グラムと軽食にちょうどいいサイズです。
商品のパッケージは、少女がクマやネコ、ウサギなど森の動物たちと楽しく食事する場面をイメージしています。ほのぼのとしたイラストで、「レトロだけど斬新」とSNSでも話題になっているそうです。
愛された味をこれからも
ふくやは、「ボルシチ」と「ピロシキ」を合わせたセットメニューも準備しているそうです。また、キッチンカーを運営し、新たなトッピングなどを加えたテイクアウトメニューの販売を計画しているといいます。
担当者は「お店は閉まりましたが、愛されたツンドラの味を、これからもたくさんの人に楽しんでいただけたらうれしいです」と話しています。
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