世界でうける日本の伝統産業って? 古賀の老舗桐箱店の場合
洒落た桐箱を作る会社があると聞き、福岡県古賀市の「増田桐箱店」を訪ねました。桐箱と言えば、高級な酒や陶器、着物などを入れる「和」の印象が強いのですが、増田桐箱店ではそのイメージをがらりと変える商品をラインアップし、海外にも販路を広げています。先頭に立つのは32歳の若い社長です。伝統産業への思い、これからの展開などを聞きました。 32歳が率いる老舗 増田桐箱店は1929年(昭和4年)創業の老舗です。桐箱に収められるのはちょっと特別な一品だと思いますが、増田桐箱店でもデパートや博物館などに商品を納めています。ただ、この会社は米びつやブックエンド、ランプシェードといった様々な日用品も手がけ、海外に輸出もしています。昨年は桐で作った徳利やお猪口が「京都デザイン賞2019」で大賞に輝き、海外企業か...