博多でエヴァンゲリオン大博覧会 ファン熱狂のプロダクトが襲来
記事 INDEX
- 開場前からファンの列
- 「こんなものも」の驚き
- 限定グッズの販売も!
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送から四半世紀が過ぎた今も根強い人気が続く「エヴァ」。福岡市博多区のJR九州ホールでは、これまでに生まれたフィギュアや雑貨、コラボ商品など様々なグッズを集めた「エヴァンゲリオン大博覧会」が開かれている。5月11日までで、会場は大勢のファンでにぎわっている。
開場前からファンの列
平日朝のJR博多シティ9階。ホール入り口にはオープン前から数十人の男女が並んでいた。エヴァ博福岡会場の担当者・大坪正一郎さん(42)は「初日は数百人規模の行列ができました。大型連休も多くの来場を見込んでいます」と話す。
エヴァ博は昨年7月に東京でスタートし、大阪を巡回して、福岡では4月15日から開かれている。
会場には、1995年のアニメ放送開始から現在までに作られた関連グッズ約4000点が並ぶ。展示されているのは、著作権管理などを行うグラウンドワークス(東京)が所有する品々で、同社が保管しているサンプルの一部だという。
原画展示や作品解説といったものはほとんどなく、一般的なアニメの展覧会とは趣が異なる。ファンならば見覚えのある品や、希少なグッズが所狭しと並び、来場者は展示の数々にくぎ付け。エヴァがアニメの枠を超え、現実社会の様々なシーンに浸透していった歴史を振り返ることができる。
「こんなものも」の驚き
会場内へと廊下を進むと、まず目に飛び込んでくるのは主人公たちが描かれた168枚のクリアファイル。壁一面に並ぶファイルの前で来場者は一様に足を止め、イラストをじっくり眺めたり、写真を撮ったりしていた。
会場では、紫や緑のカラーリングを施した川崎重工業(カワサキ)のバイク、山陽新幹線開業40周年で特別塗装された500系車両の模型が目を引く。博多人形師・中村信喬(しんきょう)さんが手がけたエヴァンゲリオン人形も飾られている。
プラモデルやフィギュアといった王道のグッズばかりではなく、ストーリーとは直接関係のない駅弁などとのコラボ商品もあり、「こんなものまであったのか……」と驚かされる。
紫と緑、赤や黄色といった「カラー」、独特の「言葉使い」「書体」だけで相手に伝わる世界観。作品の圧倒的な認知度があるからこそで、大坪さんは「色彩だけでもキャラクターを連想でき、幅広い分野でコラボがしやすかったのでは」と話す。
展示テーマは「モノ」と「コト」。モノのコーナーでは、カップラーメンや缶コーヒーなどの「食」、スポーツウェアやTシャツといった「衣」、さらにペンチや電動ドライバーなど「働く現場」まで、エヴァが広く溶け込んでいたことを実感する。
コトの展示では、全国各地のコラボイベントなどを紹介。福岡市地下鉄七隈線の延伸開業PRで配られたエヴァ風デザインのポケットティッシュも並んでいた。
会場では、AR(拡張現実)体験イベントも同時開催している。会場内や博多駅前でスマートフォンに専用アプリを入れてかざすと、エヴァ初号機などが現れるという。
限定グッズの販売も!
グッズの販売コーナーも設けられ、ご当地商品やメーカー復刻商品を多数そろえている。Tシャツやマグカップ、ボールペンなどのほか、福岡会場限定品もある。
主人公たちの名セリフを「逃げたらダメばい」「笑えばよかろうもん」などの博多弁にしたキーホルダー、「使徒」(敵)と明太子がコラボしたデザインの湯飲みと皿、エヴァの顔をモチーフにした二○加煎餅など、見るだけでも楽しい。
会場には寄せ書きコーナーも。「激ヤバです!」「感動 それっきゃない」「学生時代の思い出ありがとう」。展示を堪能したファンが熱いメッセージを寄せている。
展示品は、コラボを持ちかけた側にも熱狂的なファンがいることを感じさせる。大坪さんは「作品を愛し続けるファンがいないと、これほどのグッズは生み出されません。こうしたグッズを一つのカルチャーとして楽しんでもらえれば」と話している。
イベント名 | EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会- |
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開催日 | 4月15日(土)~5月11日(木) |
開催時間 | 10:00~18:00(最終入場は17:30) |
場所 | JR九州ホール(JR博多シティ9F) (福岡市博多区博多駅中央街1-1) |
料金 | 一般:1800円/中高生:1400円/小学生:400円 |
公式サイト | エヴァンゲリオン大博覧会 |