集え!業界志望者 「アニメフクオカ」福岡市・天神で初開催
福岡市内のアニメや漫画に関連する企業・学校が集まり、仕事の紹介や体験を通じてそれぞれの魅力を発信する「アニメフクオカ2025」が11月22日、同市中央区のアクロス福岡で初めて開催される。福岡県内に拠点を置くアニメ制作会社が増える中、若い世代を中心に業界に興味を持つ人を増やし、将来的な人材確保にもつなげたい考えだ。
トークイベントや企業説明会で魅力体感
ゲームや音楽、ファッションなどを手がける市内のクリエイティブ関連産業の振興を目指して産官学で設立した「クリエイティブ・ラボ・フクオカ」が主催。会場では、声優の置鮎龍太郎さんのトークショーや、市内のアニメ制作会社のクリエイターらが登壇するトークステージなどが行われる。また、参加企業9社がブースを設け、アニメや漫画業界への就職を目指す学生や社会人に向けた企業説明会を実施する。
このほか、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」でCGアニメーションを担当した「プロジェクトスタジオQ」など市内に拠点を置く5社による原画展示会や、紙と鉛筆を使ってアニメを描いたり、キャラクターの動きを3DCGで体験したりできるワークショップも開催される。
アニメ制作会社の地方進出が進行中
一般社団法人日本動画協会(東京)が毎年発行する「アニメ産業レポート」によると、東京への一極集中が緩和され、制作工程のデジタル化が進んだことなどで、アニメ制作会社の地方進出が進んでいる。福岡県内でも2011年に1社のみだったアニメ制作会社が、16年に4社となり、20年には10社とさらに増加している。
クリエイティブ・ラボ・フクオカを運営する福岡市コンテンツ振興課の担当者は、「アニメ・漫画業界を志している学生や、興味を持つ子どもたちが業界に関わりたいと思えるようなイベントになっている。福岡市には、やりたい仕事に就くチャンスがたくさんあると感じてもらいたい」と話している。







