受験生にエール! 太宰府天満宮に新作の「飛龍天神ねぶた」が登場

 学問の神様・菅原道真公をまつる太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の楼門に、受験生を励ます「飛龍天神ねぶた」がお目見えしました。急流の滝を登りきった鯉が天に昇って龍になったという「登竜門」の故事を再現したものです。今年はデザインや配置を一新し、10月31日まで設置されています。

10月は特別受験合格祈願大祭

 太宰府天満宮は学問に御利益があるとされ、多くの受験生や保護者らが合格祈願に訪れます。


合格祈願の受験生らが訪れる太宰府天満宮

 道真公が元慶元年(877年)の10月18日、当時最難関とされた文章博士に登用されたことから、天満宮はこの日に「特別受験合格祈願大祭」を行っています。毎年10月は大祭の期間で、2006年からは飛龍天神ねぶたも掲げられるようになりました。


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青森のねぶたがなぜ太宰府に?

 青森の夏祭りに登場する「ねぶた」が、なぜ太宰府天満宮に飾られるようになったのでしょう。それは、1999年にスタートした使節の相互訪問がきっかけでした。


2019年に行われたりんごの奉納(提供:太宰府天満宮)

 福岡空港と青森空港を結ぶ直行便が就航していたことなどが縁で始まった交流。毎年11~12月に青森県からの「りんごの使節」が天満宮にりんごを奉納し、1月になると太宰府の「梅の使節」が北の国へ梅の花を届けます。この交流から、天満宮を訪れる受験生たちをねぶたも応援するようになりました。


2019年まで楼門の上方に飾られていたねぶた(提供:太宰府天満宮)

 「飛龍」を飾るのは、龍になった鯉のような勢いで受験を突破してほしいとの願いからです。2019年までは博多人形師・中村信喬さんと青森出身のランタンアーティスト・三上真輝さんが共同で制作したものが、登竜門に見立てた楼門の上方に設置されていました。


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今年はデザインと配置を一新!

 今回、ねぶたを作り替えるのを機に、コンセプトデザインは中村さんの息子・弘峰さんに引き継がれました。弘峰さんは全体のデザイン案を担当し、柱を飾る鯉の絵は「中高生それぞれが持つ異なる個性をイメージして描いた」といいます。


楼門をくぐる際によく見える新しいねぶた

 新しいねぶたは、楼門をくぐる参拝者の視界に入る場所に配置しました。滝を登る鯉の姿が6本の柱に力強く描かれ、その上に躍動感のある龍が掲げられています。


ライトアップされて暗闇に浮かび上がる龍

 日没から閉門の19時(金曜と土曜は20時)まで、ねぶたはライトアップされ、龍が暗闇に浮かび上がります。天満宮の担当者は「今年は新型コロナウイルスの影響で学校や塾に行く時間が短く、受験生は厳しい状況にあると思います。龍がみなさんを元気づけられたら」と話しています。



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