どんな場所?興味が広がる ゼンリンが有人離島トレカを販売

ゼンリンが販売している有人離島のトレーディングカード
記事 INDEX
- あえて離島をテーマに
- 地図大手の情報を活用
- 人口で異なるレア度!
地図大手のゼンリン(北九州市)は、全国各地の有人離島をデザインしたトレーディングカード(トレカ)を作り、販売を始めました。各トレカには、島の名称や人口、面積などの情報を盛り込み、離島の魅力を凝縮した"一枚"になっています。
あえて離島をテーマに
同社は、絵柄に地図をあしらった文具や雑貨を自社ブランドから売り出しています。ただ、グッズ開発の過程で、デザイン上のバランスなどを考慮し、本土からの距離がある離島を削らざるを得ないことがあるそうです。そこで、あえて離島に焦点を当てたトレカを商品化すれば、おもしろいのではないかと考えたそうです。
304の有人離島の中から70か所を選び、7月にトレカを発売しました。ゲーム性のある対戦系トレカではなく、マンホールカードやダムカードなどのように各地域への観光にもつながるコレクション系トレカです。福岡県内では馬島、藍島(ともに北九州市)、玄界島(福岡市)が収録されています。
ターゲットは"地図好き"の人たち。主に40歳以上の男性を想定していましたが、若い世代や興味本位で手に取る人もいて、SNSを中心に反応も上々とのこと。企画担当の高橋圭佑さんは「離島に興味を持ってほしいと思って作りました。トレカをきっかけに、離島について調べたり、実際に訪れたりしてもらえればうれしい」と期待します。
地図大手の情報を活用
カードの表面には島名や人口、面積などのデータを記載。ゼンリンの地図情報を活用して、道路や等高線などを記したほか、島の緯度・経度も添えて日本列島との位置関係が一目で分かるようにしました。
裏面は各島のシルエットをデザイン。「ちょっとしたゲーム要素があればおもしろい」との発想から決まったそうです。シルエットを見て島名を当てるクイズで遊ぶのが、同社のおすすめです。
人口で異なるレア度!
島の人口によってトレカのレア度を3段階で設定しているのも特徴です。人口100人以上、10~99人、1~9人で区分。中島(熊本県上天草市)や築島(宮崎県串間市)など計10島がレアカードで、表面に光り輝く加工を施しています。
トレカは1パック7枚入りで税込み550円。オンラインストアのほか、福岡市・天神の地図グッズ店「Map Design GALLERY&LAB」などで取り扱っています。
デザインを担当した長縄樹里さんは「トレカの購入者が島を訪ねたというSNSの書き込みもあります。トレカから、新たなコミュニケーションが生まれることを期待しています」と話しています。