ブックフリマに出店して売れたのは? 北九州「とほほん市」に参加した
記事 INDEX
- 本のフリマ「とほほん市」
- 次々に売れる、妻の本
- 「小倉ブックフェス」開催中
気軽に古本屋体験ができるイベント「小倉ブックフェス 京町とほほん市」が11月22日、北九州市小倉北区の京町銀天街で開催されました。ささっとー編集部の記者も、押し入れの奥に眠っていた本や漫画を集めて出店してみました。
本のフリマ「とほほん市」
小倉ブックフェス(11月21日~12月20日)は森鴎外や火野葦平、松本清張ら多くの作家とゆかりのある文学の街・北九州をPRしようと、2017年から毎年開かれています。
とほほん市はブックフェスのオープニングイベントで、読まなくなった本や漫画を持ち寄り、1日限りの古本屋店主になるフリーマーケット。今年は17組が出店しました。記者は京町銀天街協同組合の関係者に誘われ、初めての参加です。
まず、選書のテーマを決めます。記者は、日々のニュースを理解する手助けになる本を中心に、池上彰さんの書籍や、文章を書く教材として評論家・鶴見俊輔さんの『文章心得帖』、落語家・柳家小三治さんの『ま・く・ら』などを持ち込みました。
かわぐちかいじさんの『沈黙の艦隊』『ジパング』『空母いぶき』、週刊誌の編集者が主人公の安野モヨコさんの『働きマン』などの漫画も選びました。そして、妻が料理のレシピ本や絵本も提供してくれました。
いずれも引っ越し時の段ボールに入ったまま、押し入れに眠っていた本たち。久しぶりに手に取ると、読み返したくなるのが不思議です。フリマアプリの価格帯を参考に、価格は少し低めに設定しました。
次々に売れる、妻の本
イベントは盛況。しかし、記者の店はというと、妻が提供してくれた本ばかり人気で、レシピ本や絵本が次々と新たな持ち主のところに旅立っていきます。
接客に慣れていない記者は、お客さんへの接し方に戸惑いました。本を選んでいる人に声をかけるべきか、かけざるべきか、それが問題です。
店番を手伝ってくれた妻の活躍で、この日は総額5000円ほどの売り上げ。記者が選んだ本や漫画はさっぱりでしたが、妻が出品した本は完売しました。
11月22日は「いい夫婦の日」。店番を手伝ってくれたうえに、売り上げにも貢献してくれた妻に大いに感謝しました。
「小倉ブックフェス」開催中
小倉ブックフェスは12月20日まで開かれています。京町銀天街にある「北九州文学サロン」を主会場に、北九州市立文学館や松本清張記念館などを巡る「街の魅力再発見ツアー」などが予定されています。
イベント詳細はこちら:小倉ブックフェス
北九州文学サロンの永島鉄也館長は「今年は新型コロナウイルスの影響でとほほん市は出店者を減らしましたが、多くの来場者に楽しんでもらえました。ブックフェスは1か月続くので、さまざまなイベントを楽しんでもらいたいです」と話していました。