福岡・西公園で愛される「今屋のハンバーガー」が西新エリアでも!
福岡市中央区の西公園で、40年以上愛されている「今屋のハンバーガー」。その味が、福岡市地下鉄・藤崎駅(福岡市早良区)の近くにできた店でも楽しめるようになりました。西公園の店で修業した店主がほぼ同じ味を提供し、連日繁盛しています。
全国にファンが
西公園の一角で営業している「今屋のハンバーガー」は、知る人ぞ知る名店です。休日には行列ができることも珍しくありません。
公園の店を切り盛りするのは、75歳の今崎勝美さん。移動販売をしていた時期を含めると、ハンバーガーを作り続けて45年ほどになります。
ハンバーガーといっても、ホットドッグのような形です。ハンバーグやソーセージ、チーズなどを細長いパンに挟んでおり、ボリュームたっぷり。少し甘めのソースとニンニクのパンチが利いた具材の相性は抜群で、全国にファンがいます。
師匠直伝の味
今崎さんに作り方を一から学び、2020年12月にオープンしたのが「今屋のハンバーガーグループ西新店」(福岡市早良区高取)です。
店主は甲斐裕和さん。現在はテイクアウト専門ですが、新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、イートインスペースも設ける考えです。
元祖の味を再現するため、西公園の店と同じパンと肉を仕入れています。注文を受けてから作り始めるスタイルも師匠と同じです。
ニンニクと挽肉を一緒に炒めたキャベツをパンに挟み、軽くオーブンで焼きます。その間にハンバーグや卵、ソーセージなどの具材を鉄板で調理します。パンに具材を挟み、ソースをかけて再度焼きあげると、サクサクしたパンとボリューミーな具材が特徴のハンバーガーが完成します。
できるまでに10分ほどかかりますが、いずれも省くことができない手間です。
シンプル故の苦労
作り方はシンプル。故に苦労もあるといいます。ソースは日々、試行錯誤しながら教えを受けた味を保っているそう。「同じように作っても、日によって微妙に異なることがあります。違う道をたどりながら、毎回ゴールにたどり着いているような感覚」と甲斐さんは話します。
焼き方もはっきりとしたマニュアルはなく、見た目と経験で判断するしかありません。「気温や湿度のせいか、焼き時間が日々変わります」と甲斐さん。注文を受けた数や種類によっても手順が変わり、調理場での動きにも工夫が毎回求められます。
新店オープンから1か月あまりがたち、客足は順調といいます。リピーターも増え、西公園の店に通っていたという人も訪れるそうです。甲斐さんは「40年以上という今屋のハンバーガーの歴史の重みを感じます」と語ります。
「味は98%オリジナルに近いと思っています。これから今崎さんの弟子が増えるかもしれませんが、元祖に一番近い味でいたい」。甲斐さんは力を込めました。
店名 | 今屋のハンバーガーグループ西新店 |
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所在地 | 福岡市早良区高取1-29-2 |
電話 | 092-836-8364 |
営業時間 | 11:00~なくなり次第終了 |