スポーツや勉強で朝を有効に! 「朝活」で始まる充実の一日
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記事 INDEX
- 出勤前の会社員らに人気
- コロナ禍で時間に余裕も
- 朝活はワクワクが大事!
朝の時間を有効活用する「朝活」。スポーツや勉強など様々なサービスが福岡県内でも登場しており、充実した一日のスタートを切るのに役立てたい。
出勤前の会社員らに人気
「ジャブ、フック、フック、ストレート!」
9月中旬の午前7時半、福岡市中央区の「ベースボクシング」のスタジオで朝のレッスンが始まった。アップテンポの曲が流れる中、20~70歳代の女性7人が、サンドバッグをたたいて汗を流した。
運営する企業「YOGABREEZE(ヨガブリーズ)」(福岡市)はヨガのほか、暗闇でのボクシングエクササイズやバイクフィットネス、トランポリンのレッスンも行っている。暗くするのは周囲を気にせず集中するためという。
朝のクラスは週3、4回、午前7時半から45分間で、出勤前の会社員らに人気。よく参加している同市の女性は「朝から元気が出て、健康的に過ごせます」とほほえむ。店長のKo-Kiさんは「『よし、今日も一日頑張ろう』と思ってもらえれば」と期待する。
コロナ禍で時間に余裕も
インターネットサービスの「アイブリッジ」(大阪市)が会社員1000人を対象にした調査によると、2022年に「朝活をしている」と答えた人は15.7%で、19年と比べて3.1ポイント増えた。同社の担当者は「コロナ禍でテレワークの導入が進み、時間に余裕が生まれたためでは」と推測する。
田川市立図書館では、館長の岡田年史さんが、簿記の勉強会や書道、写経など、様々な朝活イベントを催している。2、3か月に1度、日曜日の朝8時半から約1時間で、市外からも参加可能だ。
狙いは市民が図書館に足を運ぶきっかけづくりで、かつて企業の経理マンをしていた経験や趣味を生かして実施。「早起きで朝の時間をもてあます人のために」との思いもあるという。10月は15、22日にかな書道の会を開く。
全国チェーンのカラオケ店「カラオケ館」は、一部の店舗で開店時間を早め、カラオケと朝食を楽しめる「モーニングパック」(680円)を今年1月から始めた。コロナ禍で夜間の売り上げが落ちたことや、人々の生活習慣が朝型に変わったことに着目したという。県内では9月現在、4店舗で実施中。春日市の福岡春日店では午前9時から営業し、朝食は豚汁と焼きおにぎりのセットなど6種類から選べる。店長の溝口貴也さんは「歌だけでなく、読書や勉強に取り組む人もいます」と説明する。
福岡市は健康づくりの一環で朝活に取り組む。4月には、朝食を普及させるイベント「朝勝(あさかつ)ウィーク」を開催。市内の企業と協力して朝食付きのヨガクラスなどを開き、朝食時間を確保するための「時短メイク」の体験会も行った。
同市植物園では10月から市民による「朝活コミュニティーチーム」が活動を始めた。事前募集した市民15人が朝7時半頃から植物への水やりをした後、開園まで園内でランニングや散策、読書など自由に過ごせる。
朝活はワクワクが大事!
「朝活習慣化アドバイザー」として活動する埼玉県の北野三保子さんに、朝活のメリットなどを聞いた。
夜に「自分時間」を持とうとしても、疲れがたまっていて効率よく進まず、睡眠時間も削られます。一方、朝は頭がすっきりしていて集中力を高く保てます。朝から達成感が得られるとその後も気持ちよく過ごすことができ、質の高い一日になります。
朝活は、自分がワクワクすることに取り組むことが大事。まずは、30分ずつ起きる時間を早めることから始めてみましょう。
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