優しい甘さの「サツマイモ」 多彩な魅力を味わい尽くそう!
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記事 INDEX
- 揚げたてけんぴ
- 多彩なアレンジ
- 品種を食べ比べ
旬を迎えたサツマイモは優しい甘さが万人に愛され、焼いたり揚げたりクリームにしたりとアレンジも自由自在。食欲の秋に、福岡県内の店舗を巡って魅力を味わい尽くしたい。
揚げたてけんぴ
芋けんぴといえば昔懐かしいイメージだが、福岡市中央区平和には若者にも人気の専門店「芋屋金次郎 福岡店」がある。併設の工房で製造した揚げたてを販売しており、食感はサクッと軽く、芋の風味が濃厚に感じられる。140グラム500円などで、10月からはチョコでコーティングした商品も期間限定で店頭に並ぶ。
けんぴ用の芋の品種はホクホクした食感のコガネセンガンで、高知県の芋菓子メーカー「渋谷食品」が契約農家とともに土壌づくりから栽培に取り組み、全国に8店舗を展開している。店で購入していた福岡市西区の会社員女性は「素朴な味でヘルシー。6歳の娘も大好きです」と笑顔。店長の湯浅孟さんは「揚げたてのおいしさを楽しんで」と話す。
多彩なアレンジ
斬新な見た目がSNSで話題になっているのは、福岡市中央区薬院の焼き芋専門店「ミツイモタイム 薬院店」の「蜜芋パフェ」(850円)だ。芋を練り込んだソフトクリームや長さ20センチ以上の芋チップ、芋天ぷらなど5タイプのサツマイモを使用。店長の前野たからさんは「様々な芋の食感や味を楽しめます」とほほえむ。
同市博多区の福岡空港国内線旅客ターミナルビルにある「ハロー南風 福岡空港店」は、栗の代わりにサツマイモを使ったモンブランケーキ(3個入り1500円)を販売している。蜜で煮た紅はるかの角切りに生クリームなどをトッピングし、コガネセンガンのクリームでデコレーションした。10月限定で紫芋を使ったモンブラン(1日15箱限定、3個入り1600円)もある。
同市中央区荒戸のスイートポテト専門店「TAMUYA(タムヤ)」は、プレーンのほかピスタチオ、アップル、チョコレートなど、計7種類の味を楽しめる。芋は紅はるかで、社長の国崎力さんが、子どもの頃に母親が作ってくれたスイートポテトの味をベースにアレンジを加えた。テイクアウトのみで、189円から。
キッチンカーで移動販売する焼き芋専門店「月影」では、焼き芋にさまざまなトッピングをした「食事系焼き芋」を提供している。塩、ハチミツ、チーズを乗せた「ソルティハニーチーズ」、ピリ辛の「めんたいマヨチーズ」、「カレーチーズ」などがあり、いずれも650円。県内各地のイベントに出店しており、毎週金曜には筑紫野市のJR二日市駅前にある施設「nodoca」で販売している。
品種を食べ比べ
サツマイモの魅力を発信する一般社団法人「さつまいもアンバサダー協会」(東京)の橋本亜友樹(あゆき)・代表理事によると、現在は2010年頃から続く「焼き芋ブーム」。ねっとりした食感と高い糖度が特徴の紅はるかが同年に品種登録されて人気に火をつけ、焼き芋専門店の出店や様々なサツマイモスイーツの開発へと広がっているという。
繊維が少なく口当たりなめらかな「シルクスイート」、ホクホクした食感の「すずほっくり」など多くの品種が出回り、特徴を生かした食べ方を楽しめる。橋本さんは「色々な品種を食べ比べて好みの芋を見つけて」と呼びかける。
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