若松の臨海地区にそびえ立つ「千手観音」 風力発電施設の巨大風車群

大きな羽根が勢いよく回る風力発電施設(北九州市若松区で)

 北九州市若松区の響灘沿いにそびえ立つ風力発電施設の巨大風車群。高さ65メートルの支柱に付いている長さ35メートルの羽根が勢いよく回る。


白島展示館から間近に見える風車群(北九州市若松区で)

 関門海峡を挟んで約10キロ東にある老の山公園(山口県下関市)からファインダーをのぞくと、一直線上に並ぶ8基の風車がまるで「千手観音」のように見えた。
 これは望遠レンズの「圧縮効果」と言われるものだ。


老の山公園から超望遠レンズでのぞいた風車群(山口県下関市で)

 8基の風車は手前から奥まで約250メートル間隔でおよそ1.7キロに及ぶ。望遠レンズを使うことで、本来小さく写るはずの遠くの被写体が大きく写るため、近くにある被写体とのサイズの差が縮まり、遠近の距離感が失われる。
 肉眼では気づきにくい、写真ならでは1枚となった。


老の山公園の600メートル北から撮影した風車群(山口県下関市で)


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